住民票を移さずに長崎に住み始めていた息子・サクに頼まれて、転出届を出しに市役所へ行きました。
初めに窓口で対応してくれた女性が 別件で手間取り始めてしまうと、
別の職員(若い男性)がやってきて 「私が代わらせていただきます」 と言いました。
健康保険の手続きのことも含めていろいろ説明してもらいながら手続きを完了させたのですが、
その男性職員、初めから終わりまで、丁寧で爽やかで、
「へぇ…、いつも結構うんざりさせられるのに(私は短気)、きょうの彼はいいわ。好青年だな」
と思いました。
全て済ませて「いろいろどうもありがとう」と挨拶して帰ってきたのですが・・・
しばらくすると、休憩中の息子からLINEが来まして、
さっき市役所でお母さんの対応をしたのは、昔よく遊んでたオオカワ(仮)だよ。
本人から「さっき母上が来られたよ」「長崎へ行ったんだね」って、いきなりLINEがきてビックリしたよ。
オオカワ、ほんとに市役所に就職したんだなぁ・・・。
目指して勉強してたから良かったよ。
とあったんですね。
え? オオカワ? 誰だっけ・・・??
オオカワくんというのは、10年ほど前、息子が音ゲーにハマってゲーセン通いをしていた頃…本人のいう「くそニートだった頃」に友だちになった1歳年下の男の子で、ときどき互いの家に泊まり合ったりしていた仲の良い友達でした。
私は「音ゲーマー」「くそニート」だった頃の息子の交友関係はあまり知ろうとしていませんでしたし、そのオオカワくんも、泊まりに来たことがあったとはいえ会ったことがなく、名前しか知りませんでした。
サクはゲーセンを卒業すると、他の音ゲー仲間とは疎遠になりましたが、
オオカワくんとだけは、なんとなく交流が続き、ときどき話をしているようでした。
そういえば5~6年前だったか、「オオカワが進路のことで悩んでる」「大学院を辞めて公務員試験を受けたいんだって…」と言っていましたっけ。
私は内心、「サクと同じだなぁ・・・甘い感じが・・・」「なぜ公務員なんだ・・・?」などと、軽く聞き流していたんですよね・・・
それからこれまでは、本人同士も、たまにSNSで軽く言葉をかわす程度で、互いの近況は知らなかったようですが・・・
それが今日、市役所で、私を初めに受け付けたお姉さんが代理を呼んだことで、オオカワくんは私の前に現れて、サクの転出手続きをする係になりました。
きっとオオカワくんは、書類にサクの名前を見つけて、あ!と思い、そうか長崎へ行ったのか・・・と知り、この人がサクのお母さんかぁ(顔 似てる~)…と思いながら、全く顔に出さず、何も言わずに、手続きしてくれたんですね。
その後オオカワくんとサクは、互いの昼休みに ひとしきり近況報告をして、またいつか積もる話をしようね、と書いて送り合ったのだとか・・・。
「サクの転出届の受理をオオカワくんがしてくれた」ということ・・・、素敵な出来事でした
オオカワくんも息子も、10代後半から20代前半は、蹲ったり右往左往したりでしたが、20代も半ばを過ぎてやっと、それぞれが「やりたかった仕事」に就くことができたんですね。
2人とも、よかった
それぞれの場所で頑張りましょう
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