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カウンセリングのちから

以前、こんな方がありました。
夫とは家庭内別居で会話が無い、高校生の息子も不登校だ、私はこんなに努力しているのに・・・。
ご家族の問題でご相談に来られ、数か月、面談を続けていた方で、はじめは「夫にはこんな問題がある」「息子は気が弱く繊細過ぎて困っている」・・・という訴えでしたが、長らく状況は変わらず、次第に、もう解決を諦めようかな・・・とおっしゃり始めていた頃なのですが、
私が、繰り返し、でも無理強いすることなく さり気なく、
「そのお困りごとを解決したいなら、ご自分の嫌な所ダメな所に光を当てていく・・・という方法が、きっと有効です、何より早くて確実です」と言ってきたことを、
「さっぱり意味が解らなかったアレって、どういうことでしょう」「本当に私の心にフォーカスしていくことで問題が解決するんでしょうか」とおっしゃいました。

問題は夫に在る、息子に在るのに、彼らを変えるのではなくて自分を変える・・・??
そんなことで悩みが解決するなどと思えないのは当たり前です。風が吹けば桶屋が・・・てきな感じだったことでしょう。

なのにその方がそれを言い出された・・・。
これは、ご本人からすると “もう万策尽きて、弱ってしまって・・・” “気乗りはしないけれど渋々・・・” だったかと思いますが、私から見ると、実はその方の “ご自分へ向かっていくための準備” が整ったのだなぁということでしたから、いよいよ「その方ご自身のお話」に移っていったのでした。

それから2か月ほど経った頃・・・
まだご本人は「気が進まない」「ピンと来ない」「引き返したい」と尻込みしているところがあったにもかかわらず、ご主人の雰囲気、ご主人の言動がすっかり変わり、穏やかな会話ができるようになり、息子さんの方も明るくなり喋ってくれるようになり、学校へ行ってみようかな、と言い始めた・・・、そんなご報告をくださったんですね。
そのうちそうなっていく、と予想はしていたものの、さすがに、早かったなぁ~!と驚きました。

その方のその後ですが、ご主人とは「まずまず円満。どんなことでも話すようになりました」とのこと、息子さんは、今は芸術系の大学へ通う大学生になりました。

・・・という、ちょっと嘘っぽく思われてしまうような “良く出来たお話” が、またひとつ昨日、あるお客様から届きました。
とても嬉しかった、ほんとに嬉しかったです。

 

“表面的な問題解決” でよい、とは考えない私のところには、 “表面的な問題解決” では納得しないお客様が来られます。
初めは、意識の上では「現在の問題を早く解決したい(解決してください)」と思って来られたのであっても、うっすらと、古いところ、深いところを見ていかないと仕方がない、と気づいていらっしゃる方たちです。

1度2度の面談で解決しなくて、それきりになってしまう方もありますが、途切れ途切れにでも継続してくださる中で、「こんなところまで来れちゃうとは・・・!」「こんな生活・人生が送れるようになるとは・・・!」という驚き、感動を体験される方が、たくさんいらっしゃるんですね。

私は、そういう感動を傍らで見させていただき、喜びのお裾分けをしていただくわけですが、
その度に、カウンセリングのちから というものを思い、カウンセリングの神様?に、そういう体験との出会いを、深く感謝するのです。

 

さあ、春分です。ゲートがまた開きましたね。どうしましょうか・・・☆

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