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「そりゃお前、感謝してるよ」が届かないのは当たり前

このところのお客様のご相談として、ご主人、パートナーとの 結婚生活、同棲生活について、継続するのが無理な気がしてきている、考えてしまう、解消したくなった、というお話を、幾つか伺っています。

それぞれの 不満の内容 や やりきれない思い に すごく共感しているのですが、共通しているのは「感謝されていない」と感じていることが辛いのだな、ということです。
「人を何だと思っているのか」「文句があるなら自分でやれ」「だいたい思い遣りが無いのだ」・・・と。

時間もお金も体力も十分ではない。どれも足りないのに頑張っている。なのにこの努力を、少しも理解していない。

「そりゃお前、感謝してるよ」・・・そんなこと言わなくてもわかるだろう?という逆ギレ風な言い方をされて、そうなのね?よかったわ、と感謝の気持ちを感じ取れる人はいませんね。
そこには心からの感謝の気持ちは見えないし、そもそも、その人は本当の「感謝」を知らないんじゃないかと思います。

河合隼雄先生の言葉に、こういうものがあります。

「人間、本当に強くないと、感謝ができない」

表面的な「ありがとう」「感謝してます」は誰でも言いますが、人の居ない所で、陰で一人、感謝の気持ちを言って祈れるには、心の強さと成熟が必要なのですね。

だから、感謝しなさいよ!も、感謝してるって言ってるだろ!も、「感謝」の話じゃないです。「愛」はどこに?です。

そのへんのことを感じ始めた人は、そのモヤモヤをどうか大切に取り扱っていってほしいと思います。
感謝が出来ない人に感謝を教えることはできないけれど、本当の感謝が出来る人であろうとしている自分のことは、ちゃんと面倒みて尊重してあげてほしいです。

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