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自分の世界、あの人の世界

一緒に居るのに(あるいはリモートであっても向かい合って会話をしているのに)、相手と自分が違うものを見て違うものを感じている気がする、繋がっている感覚が得られない、モヤモヤする、というお話がありました。

お付き合いをしている人、大事に思う人との間に隔たりを感じてしまうのは、寂しいことでしょう。

他人の気持ちや思考なんて分からないものだ、ということにして生きている人はそれでいいでしょうが、理解したい、分かち合いたいと思うのは尤もなことなので(その願いの度合いは人それぞれとしても・・・)、
セッションでは、それってどういうことでしょうね、と、じっくり話をして探ってみました。

たとえば「海といえば?」と尋ねたとき、夏の強い日差しを受けて輝く真っ青な色を思い浮かべる人もいるし、うねる鈍色の波を思う人もいる、賑わう海水浴場、という人も、人の居ない静かな冬の海、という人もいる、繰り返す波の音を思う人もいるし、ダイビングで体験した海底に広がる美しい世界を思い出す人もいる、深海に住む謎の生き物に思いを馳せる人も、いるでしょう。

2人して同じ場所で同じ時間を過ごしていたとしても、自分と相手では、まるで違うものを見て、違うことを感じ考えている・・・ということも、大いにあるわけです。

これは、自分と自分の大事な人に限って そんなことはないはず、と思いたいかもしれないけれど・・・やっぱり分らないものです。
だからって、”ああ、そうなんでしょうね、はいはい、そんなもんでしょう” と諦めてしまっては、人間関係 貧しいまま、寂しいままです。

目に見えるものも、見えないものも、どちらも、自分にとって「在る」としているものはどこまでか、「無い」としているものはどこからか・・・、これは本当に人によって大きく異なります。生きている世界って、じつに様々。

まずは自分が生きている世界に詳しくなりましょう。
分かち合えるもの、共感し合い共鳴し合えるものを、出会った誰かとの間に見つけられることは人生の幸せのひとつだと思いますが、自分が生きている世界がどんな世界なのかを知らずして、相手の生きている世界は分からないですから。

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