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ほとんどが、毒

*対面セッション休止のお知らせ*
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【対面セッション休止期間: 7月21日(水)~8月15日(日)

我が子を大切に思い、熱心に丁寧に 子育て をしている親御さん。
「この子の将来のために」と注ぎまくっているものは、子どもにとっては「毒」となってしまうことが多いです。
私も、自身の子育てを振り返ると、そのことには大いに心当たりがあります。

より良い環境を与えてやろう、脳に体に良いとされるものを与え続けよう、障害物は徹底的に排除しよう、この子が持って生まれているものを最大限発揮させてやろう…
そんな「親心」は、とかく “管理” “監視” の強化につながっていくものです。

私は我が子の特性を解った上でやっています、と言われるかもしれませんが、親が子どもの性質…持って生まれているもの、無意識な意思、欲求を、どれくらい理解しているか、見誤っていないか…については結構怪しいものですし、違う時代を生きていく子どもの “将来” など、親に予想ができるはずがありません。

そして何より、予想して対策したものに沿って我が子を育てようとする場合(親が子の「行き先」を示して、そちらを目指させてしまうような場合)、胸に手を当てたら分ることですが、”自分が” 不安なわけです。”自分の” 怖れが、動機になっているはずです。

だから、そういうところから出た あれこれ を子どもに浴びせ続けたら…、それはやっぱり「それ、毒ですね」と言うよりほかないものである(ことがほとんどだ)と、私は思うのです。

子どもが重い病気に罹るなどして元気でなくなると「健康でいてくれさえすれば」と思いますが、元気になると「元気なだけではだめだ」と思ってしまうものです。分かります。
それでも、行き過ぎた管理、誘導、要らぬお膳立てや根回しは やめて、
そして、もしかしたら “目立たない小さなタンポポ” が完成形(その子が成長した姿)かもしれないのに “華麗な大輪のバラ” に仕上がることを望んでいる…、そんな自分に気づいたら改めて、
余計な手出しはせずに、大らかに温かく、見守っていきたい。

将来の心配などせずに、ひたすら愛しい子どもとの限られた月日を楽しむ…などというのは、子を思う親にとっては、ある意味「修行」ですね、上級者編、なのかも。
でもやっぱり、それ以上の余計なことはやらない、「あなたの将来のため」という「毒」は注がない、ということは、心に留めておきたいと思います。

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