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「逃げグセ」より まずいのは・・・

友人の甥っ子(20代男性)。 新卒で入った会社を数年勤めて辞めているのですが、転職して入った会社も、何年かは頑張っていたものの最近は やる気を失いモラハラにも遭い、鬱っぽくなり休みがちになってしまっている、ということで、伯母である友人は動揺しています。
友人は、心を痛め、なんとかしてやりたい、と言って、”あれこれ”(心療内科のHPとか 求人サイトで見つけた別の会社の情報など…)送ってやっている、というのですが……。

話を聴いた私が先ず伝えたのは、とりあえず その “あれこれ” は、気持ちはよく解るけど止めておこうよ、ということでした。心療内科の情報もどうかな…と思いますが、まだ現職に留まっているのに、次の勤め先を伯母が探す…というのは、どう考えても変だよ? 落ち着こう、と。

そうしたら、今度は「暫く休んで復職するよう妹(甥っ子の母親)に伝えた」と言います。
どうしたのかと聞いたら、よく考えたら就職した会社を2社続けて数年で辞めるなんてダメだ、辞めグセ、逃げグセがついてしまうのは良くないと思った、と。

「辞めグセ」「逃げグセ」・・・、そういう言い方ってありますけれど、私は好みません。
嫌なこと、嫌な場所から、ただ逃げてしまってばかりなのも確かに良くはありませんが、それよりまずいのは、どうにもならない嫌な場所に、自分の心身の叫びも聞かず、動かず留まってしまうクセの方だと思いますし、
この友人の甥っ子くんのケースで言えば、「逃げグセ」より良くないのは、本人が周囲(母親とか伯母とか)の介入を許して(結果的に)いつも解決をしてもらってしまうクセの方でしょう。

自力で解決してほしい、本人が自力で解決しようとするのを見守ってあげてほしい、どんな結論を出してもそれを尊重して、応援し続けてほしい、と思います。
つけるべきクセは、自分の尻は自分で拭くクセ、自分の人生は自分で進めていくクセ、だなと思います。

・・・なんて、そんなふうに思うようになったのは、私自身も子どもたちに対して相当なお節介をしてしまったという自覚をし猛烈に反省した経験があるからなのです。

ぐっと堪えて見ているのは、当時の私には なかなか難易度が高かったなぁ…と、振り返って思います。

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