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後悔はちゃんとしたほうがいい

「後悔先に立たず」という言葉がありますが、生きていればどうしたって、予めよく考えなかったばっかりに、あるいは考えて行動したはずなのに、取り返しのつかないことになって大変な後悔をした、ということは あると思います。

大抵の後悔は、後で思い返せば「まぁ、それもまた人生」と言って微笑めるものかもしれませんが、なかには「今でも酷く後悔している」「思い出すたびに心が痛む」「やり直せるものならやり直したい」と、長きにわたって引きずるほどのものも、人によってはあるでしょう。

そういう後悔についてお話を伺うとき、私は、今さら取り返しがつかないのだから忘れて前へ進みましょうよ、などと言いません、思いません。
そういう重い後悔があるなら、もう仕方がないんだからと言って忘れようとしたり無かったことにしようと気合を入れたりするべきではないし、そういうものこそ、つらくても丁寧に思い出して、きちんと後悔するほうがいい、と思います。

準備不足、思慮の浅さ、何かを見落としていたり怠ってしまっていたこと・・・、その「取り返しのつかないこと」になったことには原因があると思いますが、今も引きずっているなら、それはまだ「終わっていない」ことなのだから、ちゃんと振り返って味わって、十分に労わったり慰めたりするという作業をして、それからにしたほうがいいと思います、”前へ進む” のは。

過去に起こったことはもう変えられない。でも、きちんと後悔することで、これからの自分は変えられるはず。
後悔は、これからの自分のために、ちゃんとする。ということです。

ポジティブ、前向き・・・、そういう軽快なかんじを好きな人が周りにいて、厚意から、いつまでも後悔してても仕方ないよ、などと言うかもしれません。でも、そう言うは、そのようにしかできない人なんだと思って(きっと、雑で幼いです…)、そんな人の声に惑わされることなく、いつまでも心が痛むような後悔については、しっかり自分が見てあげてほしいです、勇気や自分への思いやりの心を使って。
十分に見てあげて気持ちが軽くなったあとで、少し強く賢くなっていたら それでいい、というか、それがほんとなんじゃないでしょうか・・・。

しっかり後悔したい方・・・、お聞きします、いらっしゃってください。

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