田中一村展@東京都美術館 に行きました。
私は田中一村の奄美時代の作品がとても好きです。もうだいぶ前に主人が出張帰りに買ってきてくれた『奄美の杜』という黒糖焼酎の瓶のラベルになっている一村の絵「初夏の海の赤翡翠」に出会って以来、ぜひこの絵をなまで見てみたい、でも奄美大島の田中一村記念美術館へ行かないと見られないんだなぁ…と思っていたので、今年になって、東京に田中一村の作品が来る!という情報を得て以来、今回の展示会をとても楽しみにしていました。
私が 一村の画のラベルも 中身の焼酎も大好きな『奄美の杜』
展覧会には300余点の作品が展示されていました。
「若き南画家〜東京時代」「一村誕生〜千葉時代」「己の道〜奄美時代」と3章構成になっていましたが、やはり晩年「奄美時代」の作品たちが、彼の画家人生の集大成として、断然いきいきと輝いていました。
ソテツ、アダン、ビロウ、デイゴ・・・
アカゲラ、アカショウビン、ツマベニチョウ・・・
奄美の森の奥へ奥へと入っていき、亜熱帯の、命の色彩鮮やかな植物や生き物たちを次々と描いていった一村の作品の数々を見ていたら、
画壇を離れ、50歳のときに住まいを引き払い、単身奄美へ渡って、亡くなるまでの19年間、奄美で絵を描き続けたという一村の、覚悟や情熱が胸に迫ってくるようでした。
南国の森の中で一村が、じっと目を凝らして観察し続けて描いたに違いない生き物たちは、大きなものから小さなものまで全てに神が宿っているようだ、美しいなぁと思いました。
一村の「2025年カレンダー」が売られていたので買ってきました。
来年一年、毎日眺めながら、やっぱり一度は奄美大島へ行ってみたいと思う気がします。
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