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イケメン植木屋

我が家では年に一度、植木屋さんに来てもらって庭の木々の手入れをお願いしているのですが、一昨年と昨年末に来てくれた職人さん、息をのむほどのイケメンでした。
インターホンのモニターに映った彼を見たときから「は?」「え?」「なんということ・・・?」と狼狽えてしまったほどでした。だって植木屋さんと言ったらバカボンのパパを想像するじゃないですか・・・。
俳優さんで言うと、町田啓太さんのよう。長身でシュッとしていて、とにかく美形。一昨年、始めて来てくれたときは、たまたま家に来ていた娘と嫁が2人して大騒ぎして作業を盗み見たりして盛り上がっていましたっけ。わかるよ。

そのイケメン植木屋さん、見た目も麗しいのですが、何より仕事ぶりが素晴らしかった。
テキパキと確かな腕でお願いした作業をこなし、さらには頼んでいない細かなこと(雑草取りとか、元気のない木の手当てとか、支柱を結わく紐の結び直しとか…)も、ちゃちゃっとやってくれました。ほんと、イケメン。

ひとつ、面白いことがありました。
庭の片隅には柚子の木がありまして、その木も剪定してもらったのですが・・・
その柚子の木は息子が小さい頃に種を植えたら思いがけず育ってくれたものなのですが、今では大きな木に成長して、毎年 何百個もの柚子の実をつけるんですね。
その話をしたら、植木屋さん、その枝ぶりや実のつき方を立派だと言って褒めてくれたんですが、話をしていたら、彼のオーラの中に、みかんの木、たくさんのみかんが成っている丘が見えまして・・・
私、つい、「もしや植木屋さん、みかんの産地ご出身では?」と尋ねてしまったのですが、そしたら彼は「そうです! 実家はみかん農家です!」と驚いた様子で答え、話を続けてくれました。

なんでも、やりたい仕事、夢があって東京に出てきたものの、それでは食べていかれず、アルバイトで植木屋の仕事を始めたら、そっちが本業になってしまった、とのこと。
「小さい頃から親やじいちゃん、ばあちゃんの仕事を見て、ときどき手伝ったくらいなんですけど、植木屋の仕事はなぜか上達が早かったし、苦じゃなくて・・・」とのことでしたが、なんて素敵な…!と思い「素晴らしいと思う。腕のいいイケメン植木屋さん。お客様がすごく喜ぶでしょう?」と言ったら、笑っていました、爽やかに。

見た目の麗しさもDNAでしょうが、植物への接し方、扱い方、お客さんとの接し方、通りかかった野良猫への声かけ・・・、どれもが丁寧で優しいのはきっと、ご両親やおじいさんおばあさんから継いでいるものだと思うし、みかんを育て収穫・出荷をするというご実家や温暖な気候の土地という環境が育んでくれたもの・・・という気がして、だからオーラの中にハッキリ浮かんで見えたのだな、と思いました。
丈夫で健やかな根っこを持った人というのは いいな、羨ましいな、とも思いました。

植木屋さんが褒めてくれた柚子は今年も豊作で、薬味やスイーツ作りに使ったり、風呂に浮かべたり、ご近所さんに配ったりしましたが、収穫の度にイケメン植木屋さんを思い出しています。小確幸。

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