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元気にして、一緒に歩いていく

理由、原因のわからない不具合とか空虚さとか心の痛みとかが 長らくある、という、生きづらさを抱えてきた人が、本やネットの記事やあるいはカウンセリング、ヒーリングのなかで「インナーチャイルド」という言葉、概念に出会って、とても楽になる、救われる、人生が好転する、ということがあります。

「インナーチャイルド」というのは、医学用語でも王道の心理学用語でもありませんから、”そんなもの呼ばわり” する専門家、馬鹿にするプロはたくさんいます。
でも私は、「現在抱える問題と子ども時代の傷つき」には重要な関係があるケースを すごくたくさん見ていますから、そのかたが、単に目の前の問題を解決したい(それができれば結構です)という場合でない限り、「インナーチャイルド」という視点を持ってもらうことをお勧めすることが多いです。大いに使える概念、と思っています。だから、インナーチャイルドなど邪道だ、と言われたとしたら、「邪道で結構」と言うと思います。

ただ、他の心理療法のメソッドもそうですが、使い方次第ですし、ご本人と援助者の信頼関係も必要、何よりご本人の覚悟、やる気、もっと言ったら自分への愛 が必要だとは思っています。
また、ふわ~っとした優しげなセラピーのなかで「インナーチャイルドを癒していきましょう」ということを言われて なんとなくふんわりと セラピストの誘導に身を委ねたとしても、正直なかなか難しい、とも思います。

一方、「よし! 今だっ!」と思った人が、インナーチャイルドを元気にするには、何回くらい何をすればいいのですか!?と、焦ったように前のめりになることがあり、それも、そういうかんじではなかなか思うような収穫は得られないものだ、ということを説明しなくてはならないです。

「チャイルド」ですからね。子育てなのだと思ってもらうとよいですね。
行きつ戻りつだし、目論見どおりに育たないし、その方の「親としての力量」も重要です。実際の子育てに関してよく言われる「子育ては自分育て」の通りです。

時間がかかるIC育てですが、最初だけ援助者のところでレクチャーを受け練習をしたら、その後は長い時間、ご自分が独りでやっていくものなんだ、と心得たらよいと思います。
ICの親として、よーく話を聴いてあげ、応えてあげ、ときには窘めたり諭したりしながら、傷ついて元気を失っているICを、「本来の私らしい元気な子」へと育てていくことです。長期戦。

ICが元気になることの恩恵たるや・・・!ですから、希望を持って続けていっていただきたいです。
ICが傷ついたまま いじけ蹲っている人の人生に、真の意味では充足感、幸福感は得にくいはずですからね。

・自分はたいてい何かしら人間関係(友人、恋人、夫婦、家族…)にトラブルを抱えている、
・子どもっぽい願望、幼稚な態度、くだらない感情・・・そういうものに振り回されている気がする、
・「かまってちゃん」「承認欲求オバケ」「メンヘラ」「恋愛依存」・・・他者からのそんな言葉に、心当たりはあるが どうしたらよいか分からなくて苦しい

たとえばそんなことがある人は、今の「大人の自分」とICの関係がうまくいっていないはずです。冷たくしているというか、きっと話を聴いてもいないか、存在自体を認識していないんでしょう。

まずは、存在に気づいて、気にかける、言い分を聴き取る、ということを習慣にしてみてください。
言えずにいることがあるんじゃない? 悔しかったんじゃない? 腹が立った?  泣きたいよね? 心細いかな? 本当はどうしてほしかったのかな? どうせ解ってもらえないって思ってる? 私はきっと解るよ、 一緒に楽しもう・・・、そんなふうに、ちょくちょく話しかけてあげてほしいと思います。

あなたがあなたのICの「頼れる味方」になって、ICから信頼されること。
そうなったら、力をつけて元気になったICはきっと、あなたと統合された形になって、人生を一緒にやっていくようになります。

「大人の私」と「ワンダーチャイルド(癒されて気が済んでいる、元気なIC)」の二人三脚。人生の共同運営。
その実感を持てるようになるころには、きっと人生は楽しくなっています。苦労はあっても、楽しいはず。
ひと仕事してみてください。お手伝いします!

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