来月3歳になる孫娘、言葉がゆっくりな子で、まだほとんど2語文を話しません。ほぼ単語のみ。
最近は「イヤだ」を頻発します。朝から晩まで「イヤだ」。いわゆる「イヤイヤ期」です。
「そろそろ靴下履こうか」「イヤだ」
「これをママに持って行ってくれる?」「ヤだー」
「これ、妹ちゃんと半分こでいいかな」「イヤだー」
大人になると、いや、子どもでも もう少し成長して分別が出てくると、「イヤなものをイヤということ」が なかなか難しくなってしまいます。
私などもそうですが、2歳ぐらいにはもう親の顔色を見て場の空気を読んで振る舞っていた…というタイプは、子どもであっても無邪気に「イヤだ」と表現することはあまりしなかった(できなかった)と思います。
そうして、いろんなことを少しずつ諦めて、少しずつ自分の「快不快」や「好き嫌い」を大事にできない、あるいはそういう自分の感覚が分からない、そんな人間になっていってしまう・・・。
私たち大人には「イヤだ」をそのまんま言ってよい場面って少なくて、イヤだとしても言い方というものやタイミングを考えてから表現しなきゃダメで、とにかく引っ込めてしまってそれきりになりがちですが、外に表現できなかったとしても、自分ではちゃんと分かっていなくちゃだめだよね、と思います。
そのへんがぼんやり不明瞭になっている人って、自分を幸せにしていきにくいから。当たり前ですけれどね。
だから3歳目前の孫娘の「イヤだ」は、私は可愛くて微笑ましくて尊いのです。大事にしてほしい。
私も娘たち夫婦も彼女の「イヤだ」は否定せず、「そっかぁ、いやなんだね」とか「そうなの? 困ったなぁ」などと返して次の返しや行動を見ています。
うんと「イヤだ」と言って、「これが好き!」を言えるようになって、幸せになっていってね、と思います。

この記事へのコメントはありません。