私は 咳ぜんそく の発作をときどき起こすのですが、美容院のシャンプー台でも、ときどき咳が止まらなくなってご迷惑をかけることがあります。
予め、咳ぜんそくで…と説明しておくし、のど飴舐めたりして臨んでいるのですが、でも発作が起きて咳き込み始めると、若いスタッフさんは「大丈夫ですか?」「大丈夫ですか?」と繰り返し声を掛けてきて、私の方も、まさか「大丈夫じゃないです」とも言えないので「だ…だいじょぶです…」と答えて さらに咳き込んで…ということになります。
ひとりだけ、発作が始まっても「大丈夫ですか?」とは訊かずに、黙って手を止め「一旦イス起こしましょう」「お水お持ちしますね」などと言ってくれる子がいて、心遣いが有難く、感心している子がいるのですが、
先日、担当スタイリストさんにその話をしたら、そのアシスタントの子はやっぱり “群を抜いてよくデキる子” なのだと言っていました。納得。
*
咳してる人に「大丈夫ですか?」はよいのですが、職場の同僚とか周囲の人で、この人困っていそうだな、大変そうだな、というときに「大丈夫?」っていう言葉は かけないほうがいいなぁと思います。
きっと、言われた方は「大丈夫です」と答えるだろうし、それをもって本音は打ち明けられなくなってしまうこともあると思うからです。
「大丈夫?」の代わりに、「大変そうだね」「私にできることがあったら何でもするよ」「何かあったら言ってね」というかんじのことを、さりげなく優しく、言ってあげるのがいいんじゃないかと思います。
人は、「大丈夫?」と言われたら「大丈夫です」って返してしまいがち。
悪気なく親切心で言った「大丈夫?」が 相手の気持ちを閉じさせてしまうこともある、という話です。

