繰り返してきた対人関係のパターンをお終いにして次のステージへ進むAさん

10年以上前から、ときどき来室してくださっているAさん(40代女性)。
数日前、久しぶりにいらっしゃって、この1年勤めた職場でのことをお聴きしサました。

Aさんは、よく気がつく働き者の優秀な方で、もし私が会社を経営していたら、ぜひ事務方のトップやセクレタリーとして働いてもらいたい、と思うような人なのですが、
もう何年も、職場でも その他PTAなどの活動でも、属したコミュニティで必ずと言っていいほど、”問題ある人” と関わらざるを得ない立場になっては、損な役割を担ったり被害を被ったり・・・と苦労をしてきていました。
お聴きする度に私は、(そんな人って実在するんだ・・・)(そんな人たちのあれこれに 毎度 巻き込まれて苦労するのは ”パターン” だなぁ・・・)と思うのでした。

そんなAさん、この1年在籍した職場でもまた、Aさんより社歴の長い同僚(きっとAさんよりお仕事できなくて、そして 精神的に幼い、困った人)に、迷惑を掛けられていたようです。

だけどAさん、散々そういう人に遭遇してきていて「私はいつも、こういう人に悩まされる」という自覚があり、もう、もう十分に学んで力をつけてきていますから、
今回は、割り切って、工夫して、良い人間関係も築いて、日々 良い仕事を・・・と励んでいたようでした。お話を伺っていて、彼女の良さを発揮することで周囲から信頼を得て活躍していたことが窺えました。

でも・・・
そんな “困った人” を長らく雇用し仕事を任せ、正しくコントロールできない職場、また何人もの人がメンタルを病み欠員を出しているという職場は、やっぱり “推して知るべし” なのでした。

Aさんが何人分も働いたところで、それに甘え(甘えている自覚もなく甘え)、職員を適正にコントロールしていく仕組みを作れない職場というのは、良くない状況を改善していく力を持っていない(その気もなければ能力もない、そもそも改善すべき点に気づけない)。
そういう職場では、有能な人ほど「やってられない」に行きついてしまう・・・。 当然です。

Aさんは結局、管理者から受けた酷い出来事をきっかけに(お話を聴いた私はつい「ナメられましたね?それ」と言ってしまいました…)、そこを辞めることにした、ということでした。

そのご報告をお聞きした私は、きっと先方は想定外の「三行半」を受け取って驚いたことだろうな、よかったよかった、と思って、セッションの最後、Aさんに言いました。
「もーーーう、いいんじゃないでしょうか?  十分ですよね。ご自分に合った場所、レベルの高い人たちと働ける場所へ行きましょう!」

長らく “『修了試験』に受からず “、困った人たちに振り回されてきましたが、今回、こちらからバーン!と辞意を突きつける形を取って そこを離れることにできたことは、 “修了試験に合格”したことを意味したと思いますし、次のステージへ進むときが来たのだな、と感じたのです。

ご本人が自覚できていなくても、内的に準備が整った・・・というとき、”上” はスルーできないような「強烈な出来事」を用意してくれるものだなぁ・・・と つくづく思いました。

これはもちろん、Aさんが
・ご自身の「課題」に、現場での実践を通してしっかり取り組んだことと、
・ご自分が繰り返してきた体験の数々を、引いて客観的に眺めて意味づけする賢さを持っていたこと
そのおかげだったと思います。

(頭で考えるばかりでなく)実際に心身を使った体験をして、その体験の意味に気づき、これはもう卒業しようと思わない限りは、ただ延々と、同じような不本意な出来事に遭遇し続けるしかないですからね。

おそらく、後になってわかる絶妙なタイミングで、ひとつの節目、ひとつの転機を迎えたAさん。
次の新しいステージでの歩みを応援したいと思います!