あまりにも我々国民を蔑ろにした ふざけた政治をするもんだから、毎日もう腹が立ったり鬱々としてしまったり・・・な 今日この頃ですが、そんななか始まりました、『銀河の一票』。
このドラマ、始まる前からもう、期待しかありませんでした。
『大豆田とわ子』『エルピス』(←いずれも「好きなドラマを挙げてみて」と言われたら必ず挙げるドラマです)の佐野亜裕美さんのプロデュースで、脚本は『舟を編む』の蛭田直美さん。黒木華×野呂佳代 がバディを組んで都知事選に挑むお話だというのですから。
政治家で今は与党の幹事長という政界の重鎮を父に持ち、その父の秘書を務める主人公の茉莉(黒木華さん)が、その父によって政界を追われることなったことが先ず描かれた先週の第1話でした。
序盤、これは “生臭い政治の話” (「あちら側」の話)になるんだろうか?とも思いましたが、いいや、「こちら側」の話、「私たち」を描いていくお話なんだと思いました。
政治の世界に生きてきた茉莉は「カンタンだよね、国民って」と言っていました。政治に無関心だし、情報操作、印象操作でなんとでもできる・・・。
父に政治の世界を追い出され家を飛び出した茉莉は、たまたまスナックのママ・あかり(野呂佳代さん)に出会って話をしたことで、大事にしてきたはずのことに気づき出します。
野呂佳代さん演じるスナックのママ・あかり、素晴らしいです。
政治の話はわからなくて・・・と言いつつ、茉莉の泣きながらの演説をちゃんと聴いていました。そして、ごめんね、私たちの話をしてくれてたのにね・・・と詫びるんですよね。熱い語りを嗤ったりせず、突拍子もなく都知事になってくださいと出馬要請されても いきなり断ることをせず、一旦は聴く、真剣に。そして、自分にできることを探すから、考えるから、この世界に生きていて、と返すんですよね。
なんか、真っすぐで大きく深い、母性の塊みたいなあかりの佇まいに、圧倒されてしまいました。さすが「野呂佳代作品にハズレなし」の野呂佳代さんです。
2話でも茉莉は、あかりが「どうして私なの?」と都知事にと推してくることを不思議に思って問うてくるのに対して、明確には答えられませんでしたが、きっと直感で、「政治家というのはこういう、真っ当な感覚を持ち、明るくて強い、皆の幸福のために自分ができることをやろうとする人」「明るい方へと皆を連れていける人」がやるべきなんだ、と思ったからでしょうね。
1話で、自分も「変えようとしたこと、あった。でもだめだった」「大事なもの、一旦ぜんぶ無くなった」と話したあかりでしたが、2話では、なぜスナックのママを「やめるわけにいかない」のかが語られました。
あかりは過去に、大事なものを救うことができずに失って絶望したところを救われた…という経験をしているようですが、救ってもらい、気の好い人たちが集うスナックという “居場所” を作ってもらうという経験が、彼女を「私はもう決して見捨てない」「あなたを一人にしない」とキッパリ言える人・・・強くて明るい温かい人にしたんですね。
都知事は「上」に立つ人じゃなくて、「前」を行く人なんだ、と 都知事のあるべき姿を語ったまつりが、これは理想で「綺麗事」だと言うと、
あかりは「綺麗事じゃないよ。きれいなことだよ」「強いね、まつりちゃん。きれいなことを諦めないって、いちばん強いよ」と言うんですよね。ぐっときました。
茉莉(まつり)という名前は、”まつりごと” の “まつり” でしょうか・・・、あ、『銀河鉄道の夜』の「星祭り」? そしたら「あかり」は「烏瓜の灯り」?
茉莉 と あかり。カンパネルラとジョバンニなのか・・・
これから始まる「きれいなことを諦めない」二人の闘いは何を見せてくれるのか・・・、期待しています。
