二世帯住宅になっている築37年の我が家。
私たちの世帯(2F)は何度かリフォームをしていますが、母のエリア(1F)はこれまで、最小限の修繕しかやってきていませんでした。
が、見過ごせない不具合の出てきていた箇所や古く危険になってきたところが何か所かあったので、このたび工務店さんを呼ぶことにしました。
母(90歳・認知症)が 混乱・動揺・妨害したりしないよう、ショートステイに行っている期間を使って。
今回リフォームをお願いした工務店の、社長さんの話なのですが・・・
その方は、住宅建築に関わっている友人に紹介してもらったのですが、家業を継ぐ形で何十年か、地元で工務店を営んでこられた方。
私より5歳ほど若いのですが、年上にも感じられる貫禄があり、初めてお会いしてお話してすぐに、本当に誠実であることがわかる方でした。
穏やかで優しい、徳を感じさせるオーラをした人で、ちょっと大げさですが、後光が射してるようにも見える方。関わる人はみんな、ありがた~い感じになるんじゃないかな。
職人さん不足という苦労があるとのことでしたが、建具屋さん、クロス屋さん、設備屋さん・・・と、今回 その社長さんからの依頼で作業してくださった業者さんたちもまた、きちんとした作業をする、腕の確かな 任せて安心な人たちばかりでした。
皆さん、長年その工務店からお仕事をもらっている、ということだったので、「あぁ、波動の法則ってやつで繋がってる人たちだなぁ・・・」と、安心して見ていました。
のですが・・・
数日間の工事が終わった日の夕方。
社長さんが最終チェックに来られたのですが、一か所・・・ほんとに些細なことなのですが、「トイレのペーパーホルダーの位置が、希望と違っていた」んですね、ほんの5センチほどですが。
これは、社長さんが業者さんに「ホルダーの取り付け位置は、取り付ける前にお客さん(私のこと)に必ず確認してくださいね」と言ってくれていたにもかかわらず、その若い業者さんが 自分の判断で(私に確認することなく)取り付けてしまったためでした。
私は社長さんに「ペーパーホルダーの位置、訊かれなくて、作業が完了したと呼ばれて行ったら、もう付いてました」と伝え、「でも、どうしても使い勝手がよくなかったら、後で主人にでも言って付け直してもらえば大丈夫ですよ」と言ったのですが、
社長さん、さーっと険しい怖いお顔になって、その場でその業者さんに電話して、私に確認せずに付けてしまったことについて、びっくりしてしまうくらい強く叱り、隣県の設備屋さんの人だったのに、これから戻ってきてやり直しをしなさい、と言ったんですね。
私、ひえ~~っと恐縮して、数センチくらいのこと 私が気にして伝えなければよかったんだ・・・申し訳ない・・・と、ほんとに居たたまれないような気持ちになってしまいました。
いつも穏やかで優しい人が、ビシッとキツく叱るというのはほんとに凄いですよね。その迫力と冷静な様子に、私までブルブルッとなってしまった。
でも、修正作業の完了後、社長さんはまたいつもの穏やかな様子に戻って、その業者さんに「はい、ご苦労様。またよろしくお願いしますね」と言って見送り、私にもすごく丁寧に改めて謝ってくださったのでした。
ペーパーホルダーをちょっとズラすだけなんですから、もちろん、その社長さんがご自分でちょちょっと直してしまうこともできたはずなんですけれど、きちんと職人さんを隣県から呼び戻してやり直しをさせたことが、その職人さんに、几帳面さやコミュニケーションの大切さや責任感、そして「うちの工務店の仕事」について教えて反省させることになるし、客である私に納める仕事としても、それが正しかったのだなぁと思いました。
また、そんなふうに叱りつけたりしてキッチリやり直しさせたわけですが、それは、じつは職人さんを大事にすることだし、そうやって信頼関係を築いて、長く一緒に仕事をする仲間を持っているからこそ、宣伝広告なしHPなしだけど “ご紹介” だけで その工務店は良い経営を続けてこられたのだろうな、ということも思いました。
(今回のこと、私が社長さんなら、自分で直しちゃっただろうなぁ・・・)
というわけで、母の住まいの壊れかけていた室内ドアや古くなったトイレが新しくなりました。
でもですね、ショートステイから戻った母に、
「トイレと、ガラスが危なかったリビングのドアを新しくしたよ、使いやすくなったと思うよ」
と言ったら、
「あらそうなの?」と辺りを見回して、玄関ドアを見て、「ほんとだ、落ち着いた素敵なかんじになったね」って。
いや、お母さん、玄関ドアは変わってないです・・・。
