他人に尽くして喜ばれている自分じゃないと不安

この10年くらいか、「自己肯定感(の低さ)」という言葉を使って ご自分の無価値感や生きにくさを語るお客様が増えました。
自己肯定感はどうやったら上がるのか、それができれば人生がラクに楽しくなるだろうに・・・と。

自己肯定感が低い、という人は、えてして他者に優しいです。人の好いことばかりやります。尽くし過ぎています。

これは何かと言ったら、他人に尽くして喜ばれると、よかったな、自分にも存在価値はあるのかな、ここに居ていいんだな・・・と安心できるからです。
でも、この “心への報酬” は、中毒性があるというか、それ無しには不安で仕方がない・・・ということになる(そのように脳が学習してしまいます)ので、「誰かの役に立たなくては」「誰かに喜ばれなくては」という思いは強迫的になっていきます。
人がいちばん望んでいるのは「安心」、いちばん回避したいのは「不安」ですからね。

そして、この「人に尽くして喜ばれなくては…」の状態になっている人って、例外なく自分に優しくなくて、自分の喜ぶことができていません。
というか「貴方の好きなこと、ご自分の喜びは?」と尋ねても、答えられないことが多いです。

何かができることで自己肯定感は上がらない、
誰かに尽くして喜ばれることで自己肯定感は上がらない、
のです。

まずは、何ができてもできなくても、いつも一生懸命に生きてる自分には価値があるし、とにかく自分の心と体が喜んでいることが一番なんだ、他人の前に自分なんだ、ということを自分に言って聞かせて分からせてあげられるよう、日々行動していくことですね。

とは言いますが、私は
「え? 自己肯定感ですか? 高いですよ」と堂々と言える人より、
「自己肯定感が低くて辛い」と言う人が好きです。
ご本人はまだ自覚できていないとしても、もっともっと自分のことを認めてあげたいと思い、自分のなかの自分に意識を向けていこうとしているはずで、その気持ちと姿勢は尊いなぁと思うからです。

そういう人が 大事な “何か” に気づいて元気になっていくお手伝い。それができたら私は心から嬉しいです。