おばさんの わちゃわちゃ は尊い_『監獄のお姫さま』

毎日あんまり暑くて疲れてしまっているので、家事は最小限に済ませて、もう罪悪感は持たずに ダラダラと動画を見ている今日この頃です。

まずは、息子に「今さらだけどさ、観てないっていうのはどうかと思うよ?カウンセラーやってて・・・」と言われて、え?そうなの?じゃあ観てみようか・・・となって、『鬼滅の刃』観ています。
息子の言っていたとおり「お母さんの苦手な戦闘シーン」が続くので辛いのですが、あのコロナの時期に、皆が熱中して社会現象にまでなっていた理由が、理解できました。まだ『立志編』も観終えていませんが・・・。

それから、鬼滅と並行して、『監獄のお姫さま』を観始めました。ホーム画面に戻った時にたまたま表示されていて懐かしくなって。
昨晩 全10話を観終えました。

『監獄のお姫さま』(2017年/宮藤官九郎)は、小泉今日子、坂井真紀、森下愛子、菅野美穂らが演じる 刑務所で服役中の “おばさん” と、刑務官・満島ひかりによる、ある男(伊勢谷友介)への復讐を描いていますが、この作品、改めて名作なのでした。
クドカンさんの作品はどれもそうだと思いますが、小ネタにクスッとなったり巧みな構成や数々の名言に感心したりしているうちに、気づけば心が動かされて温まっています。

この『監獄のお姫さま』は「おばさん」の群像劇。
登場するおばさんたちは、大変な状況に陥っても、生きることに不器用でも、わちゃわちゃやりながら 、母性炸裂させながら、自分の正義を貫きながら、逞しく生きていく。

「おばさん」って、ネガティブな性質ばかりが取りざたされます。
おしゃべりでうるさい、あつかましい、劣化・老化を受け入れてなくて みっともない・・・などと。

でもおばさんは、苦労しながらたくさんのことを経験していて、たくさんのものを持っていて、それを他者に対して使おうとする生き物です。
時間をかけたからこそ光る魅力を、それぞれが持っていて、それを善き心に従って発揮しようと動くんですよね、わちゃわちゃしちゃうけど。

そんな「おばさん」の愛らしさ、尊さを表現してくれたクドカンさんはやっぱり凄い。
笑わせてくるけど必ず、人間の健気なところとか哀しいところとか描いて、人って愛おしいよね・・・って思わせてくるから。

おばさんのわちゃわちゃ。
おばさんの善意とお節介。
おばさんの優しさ・・・。
いいなぁ・・・と思いながら、久々に堪能したクドカン作品でした。