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「怖いよイヤだよ」と言ってるほうの自分の面倒を見つつ・・・

私たち人間の心には、強烈な、衝動的な欲求があります。
「無条件の〈愛〉」を求める欲求、「自己実現」を望む欲求、自分自身を「表現」することを求める欲求・・・

何をどれくらい‥というのは人それぞれですが、それらの欲求は強いし根源から湧いて来るようなものですから、叶えられずにいると苦しいし、生きづらさにもなっていると思います。

でも、それが出来ていないから憂うつだ、とか、辛い、不幸せだ、と思って、悩んで、たとえば、心の痛みや問題を解決しよう、と考えてカウンセリングにいらっしゃったとしても、お話しされるうちに、
「もう言いたいことがない」「済んだことは考えたってどうにもならない」「相手が変わってくれないなら解決は無理」「やっぱり自分はこのままでいい気がしてきた」
・・・というようなことを言って、望んだはずの変化を「無かったことにしたい」と言い出すこと、変化に否定的な態度を表明し始めること…があります。

次回のセッションでは核心に迫るんだな・・・と分かると “都合がつかなくなった” “体調がわるい” ということで予約をキャンセルをする、というケースも珍しくないです。

これは、表面的な意識では「解決したい」「変わりたい」なんですが、深いところで「怖いからイヤだ」「また傷が痛みだすのはイヤだ」と思い始めた・・・ということが多いです。

上に、私たちはいろいろな欲求を持っている、と書きましたが、それらと同じように(それ以上に)、「傷つきたくない」「安心していたい」欲求を持っているからです。

人間も動物。身の安全が第一なんですよね。

あるいは、自分ではなくて誰かが、何かが悪い、ということにしておけば、自分自身の心の深くに存在する、直面しがたい辛い感情に向き合わずに済む・・・と、無意識にですが考えて、目を逸らしておけるネタ(←結構どうでもいいものです・・・)を目の前に置いて相談する、ということもあります。

難しいですね、”無意識” ですから。
もう傷つかないように、と思ってやってることだと思うと、健気ですけどね。

それでも私たちはみんな、自己治癒力というのを持っています。
自分で、よくなろう、成長しよう、と思っています。

だから、明るくて楽しくて温かい気持ちになるほうへ行きたいと思う自分を信頼して、怖いよイヤだよと言って蹲る方の自分は上手に面倒みながら、ちょっとずつ自分のペースで、変わっていこうとすることだと思います。

春って、もぞもぞ動き出します。心も動き出します。

チャンスが来てる人、多そうですよ。 捉え逃しなくclover*

 

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