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自分の「怒り」を嫌わない

私たちは「怒り」の感情というのを、良くないものとして扱いがちです。

なんだか下品だし幼稚だし、暴力的で人を傷つけることになるし、その場の空気を悪くするし…、と。

この「怒り」という感情は強い感情なので、確かに、それを誰かに向ければ、その相手を傷つけたり不快にしたりしてしまうこともありますし、それがさらに状況を悪くする元になることもあるでしょう…
だから “怒りなんて” できることなら理性で抑圧しておきたい、そもそも “怒りなんて” 感じたくない、と言う人は、多いと思います。

もちろん、その取扱い方(出し方、表現の仕方)は考えなくちゃなりません。
誰かを攻撃して傷つけるような出し方は、したくないです。

でも、それはそれ、別のことで、”私は怒っている” のなら、それを認めよう、大事にしよう、という話です。

よくお話ししますが、「怒りは二次感情」といいます。

怒りの前には必ず、困惑や焦りや失望、不安、心配、恐怖…といった感情があります。
それらをうまく外へ出せなかったり、うまく相手に伝えられなかったりして、自分の中に抱え込んでいくうちに、それらが怒りに変わっていくんです。

不安とか孤独感とか寂しさとか…、そういう “弱い” 感情を抱いた自分を守りたくて、人は怒りという “強い” 感情を使うんですね。

「怒り」は使えないと(外へ出せないと)、恨みの感情に変わったり、自分の心身を攻撃し始めたり…、こじらせてしまいます。厄介です。

だから、怒りを抑圧することを「クセ」にしないように、安全な場所で小出しにして解消できるように、自分の中に湧いてきた感情には、繊細に素直に、気づいていく意識を持って生活していくことはとっても大事です。

なんであれ、ただ感じること。

「ああ、自分は、こんなことを不安に思ってるんだな」
「この不満は解決しなくちゃね」
「うーん、これは悔しいね、悲しくなっちゃうね」
「怖い、怖い。ここはさっさと逃げちゃおうか」・・・そんなふうに、理解し、寄り添ってあげてほしいです。
いちいち、です。いつもいつも、です。

感情に、良いも悪いもありません。全てが純粋なものです。個性が違うだけ。

「怒り」を嫌わないでください。大切にしてください。

 

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