元号が改まりました。
昨晩、ユーミンが出演するというので録画しておいたテレ東の報道番組「WBS」(4月29日)を見ました。
「昭和・平成・令和と、ユーミンと」という特別企画でした。
スタジオには、これまでにユーミンが発売したアルバムやツアーなど活動に、その時代の主な出来事・ニュースを重ねた大きな年表が掲げられていて、長年ファンだった私は、その時々の自分がどうだったかを懐かしく思い出しながら、ユーミンと大江アナ・滝田キャスターのお話を聴きました。ユーミンがデビューした1972年は第一次田中角栄内閣ができた年、と紹介されて、なるほどそうだったか…と思いましたが、初期に発表された名曲は今でも親しまれている名曲が多いし、『SURF & SNOW』という “リゾートアルバム” が出たのが1980年だそうですが、まさにその後に来るスキーブームを、何年も前に読んでいたんですね。
ユーミンが作った「コンセプチュアルなアルバム」に、現実が後から追い付いていったのが面白い、と滝田キャスターが言っていましたが、ユーミンも、自分が作品を作って、後に振り返ると、そこがマーケットになっている、と語っていて、確かにそうだった、いつだってそうだった、と思いました。
「みなさ~ん!とやっていると取りこぼしちゃうんだけど、ひたすらパーソナルに掘り下げているとある時、たくさんの人に通じるものができるのかな、というのが私の経験」だそうで、ほんとに凄い人だ。
バブルの崩壊も、CDが売れなくなるのも、随分前に予見していて「また次の価値観にいけばいい」「ネクスト!と思っていた」「モノから精神的なコトに意識的にシフトしていった」とのこと。
また、「興行は不滅だと思っていた」とのことで、コンサートツアーには、より精力を注ぐようになっているんですね。
私は、子供が生まれてからは数回しかコンサートに足を運んでいませんが、20代の頃毎年行っていた「SURF&SNOW in 苗場」は いまだに続いていて、来年は40回目を迎えるのだとか。素晴らしいなぁ。
今の十代にも届く言葉を紡ぎ出せるのは凄いと言う大江アナに、
「自分の中には今でも中二病の自分がいる、いまだに14歳を飼っている」
「パラレルに、そういうワールドがある」
「28歳もいる。30歳少し前の、女性が惑うような時期の自分」と答えていました。
そういう年代の自分を自在に行き来している、いろいろなキャラクターを楽しんでいる、その視線で歌を作っている気がする、というのを聞いて、ものすごく共感しました。
ユーミンは「幽体離脱じゃないけど…」と笑っていましたが、ああああユーミン!それそれそれ!と、一人で盛り上がってしまった。
令和の時代はどうなっていくかと尋ねられてユーミンは言いました。
貨幣価値から精神価値へ、豊かさの定義が変わっていく。
もう既に変わっていると思うけど、もっと顕在化する。
もっと、こころの時代になっていく…
もう、さすがだなぁ…と唸るしかないユーミンでした。
ユーミンが最後に言ったように私も、
今後ますます「自分のやりたいことに忠実に」いこうと思いました、
自分の中の「14歳」を使ったり「28歳」を使ったりしながら☀
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