2日前に起きた沖縄「首里城」の火災。
早朝、おかしな胸騒ぎがしてスマホを確認したら首里城で火災というニュースが出ていました。
それから度々、テレビの報道番組で続報を見ています。
燃え上がり燃え落ちる建物や、その様子をなすすべもなく手を合わせて見守っている人々の姿が映し出されるのを見る度に泣いています。
胸がとても痛いです。喩えではなく、本当に。
首里城というのは琉球王国のシンボルであり重要な文化財でもありますが、何より沖縄の人々のアイデンティティの象徴なのだと思います。
テレビで、「ずっとそこにあって当たり前だったから、なくなってみると、ああ首里城は心の真ん中にあったんだな、と気づいた。気持ちといわれても言い表す言葉がない」と言っている方を見ました。「友だちがいなくなったかんじがして悲しい」と言う高校生もいました。戦争で失われた城の再建が完了したのが今年の1月と言いますから、これに携わってきた方たちの悲しみ、落胆もさぞかし・・・と思います。
沖縄が大好きで何十回通っているかわからない私も、行けば大抵、訪れる場所でした。
城を築くくらいですから当たり前なのですが、あの高台と城の周辺一帯は、素晴らしく高いエネルギーをしていて、なんとも言えぬ安心感に包まれます。ほんとうに優しい風が吹く場所なのです。そして “上がる” 場所でした。
私と同じく沖縄を愛している娘も首里が大好きで、「いつか一時期でも沖縄に暮らして働こうかな、住むなら首里がいい」と言っていましたっけ。
まだ出火原因もわからないようですが、私は「ただ出火した」ということだけではない何かを感じています。
日本のあちこちで起こっている大きな災害のことも合わせてですが、私たちは「問われている」とも思い、いろいろなことを考えています。
首里城は、傷つけられても傷つけられても立ち上がってきた沖縄の方たちの、大切な心の拠り所で誇りなのだと思います。それをまた、再建することで取り戻されることを祈っています。
下の画像は、昨年末に撮った首里城公園内の木です。訪れると必ず、見上げて挨拶をする木。
この大きな木は、この度の火災で燃え落ちるお城をじっと眺めていたんでしょう・・・
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