「嫌いだ」という実感を、そのとおりに受け入れて、そのままにしておく、というのは意外と難しいものかもしれません。
「嫌い」って、なんだか子どもっぽくて良くない感情のように思えるし(私たちは小さい頃から「好き嫌いせず何でも食べなさい」だの「誰とでも仲良くしましょう」だの、大人からさんざん教わってきましたね・・・)、
また、”嫌いなもの” というのは、じつは自分の中にほんとは在るのに認めたくないから無意識に抑え込んで “無い” ことにしているものだったりするわけですから、気持ち悪い。
だから私たちは、つい、「嫌い」を、ゼロに薄めていく努力をしてみたり、逆に、どこまでも増幅させていくことにエネルギーを注いだり・・・、どちらかに精を出してしまう、ということをします。
でも、嫌いは嫌いであっさりとハッキリと、嫌いということにしておけばいいと思います。
「私はこれが、この人が好きだなぁ」と思うのと同じように、「私はこれが、この人が、嫌いなんだ」って。
もちろん、相手に対してあなたを「嫌い」だと表明する、という話ではなくて、自分の好き嫌いを、自分の心の中でしっかり分かっていることは大事だ、ということです。
自分が何か/誰かを「嫌い」だ、と思うことを自分に許す。
そして、その「嫌い」をそのまま認めて放置する。
そうすると、それまで嫌いなものに注いできたエネルギーを、自分の大切なことのために使えるようになります。
結構ムダ遣いをしてきたことに気づくことと思います。
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