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親の話ではみんな ” 抜け出した “

10年ほど前に1年半ほど通った透視とヒーリングの学校。
そこでの講義は、生徒全員が椅子に座って目を閉じ姿勢を正して、エネルギーを整え、エネルギーを流しながら聴くスタイルだったのですが、先生(アメリカ人のレバナ先生)は我々生徒を見ては、その状態が良くないと的確に指摘したものでした。
昼休みにお喋りしていた友だちとセパレーションが出来ていない、グラウンディングコードを下ろし直しなさい、オーラをぼやっと広げないで引き締めなさい、などなど・・・。思い出すだにブルッときます・・・(笑)

先生の講義は、どれを思い返してもとてもためになりました。
今の私が、見るべきものを見ようとすることに迷いが無くて心に揺るがない平和があるのは、あの学校で、生きていくための大事な知識、知恵と技能を学べたことが大きいです。基礎の基礎になるものをたくさん教わりました。

そんな学校でしたが、特に忘れられない講義があります。
それは、「親」がテーマの回でした。

先生は、講義が始まると直ぐに、クスクス笑って、こう言いました。

「あらあら、出て行くのはまだ早いわよ。戻ってらっしゃい!」

・・・「出て行く」というのはもちろん、本当に退室してしまうという意味ではなく、肉体をそこに置いたまま離脱してしまう・・・という意味です。
何分の一かの生徒が、講義が始まって数分で、”抜けてしまった” (ストンと眠りに落ちてしまった)のです。

これは、先生にとっては毎期恒例の出来事で慣れているようでしたがその時も
「あらまぁ、本題に入る前に、あっちでもこっちでも、もう(肉体から)逃げ出してるわ・・・」
と、可笑しそうに笑うのでした。

これ、何かと言うと「親の話は、みんな辛い」「向き合いたくない、逃げ出したい」ということなのです。
あの学校に入ってくる人の多くは、人生を変えたい、生きながらにして生まれ変わりたい、というふうに考え、覚悟を決めて入学してきた人たちだったと思いますが、
解決できていない親との問題・・・そこをなんとかしないことには望む変化など起こせないだろうということも理解して、憂うつではあるけどしっかり対峙していこう、と決意していた人たちであったはずでした。
そんな生徒たちであっても 親の話というのは、相当な心理的な抵抗があるために “逃げ出して” しまった・・・。
それほどのものなのだということを、私はあの講義で思い知りました。

ということを知っている私は、カウンセリングにいらっしゃるお客様が、親御さんのことを尋ねられたりすると話を逸らしたり「うちは問題ないです、普通の家庭でしたよ」と不必要に親を庇って防御したり・・・と無意識に抵抗を示しても、困ったりがっかりしたりしません。
ふむふむ了解☆と心の中で思って、さてどこから行こうかな・・・と考えるだけです。

だから心配しないでください。親の話なんて私にはきっと無理・・・などと思わないでください。

「親って、自分の人生にとって大事なお題になる部分に、うまいこと傷をつけてくれているものらしい」
「大事な所だから触られたくないのは当たり前、不快になるのも当たり前」
そんなふうにだけ、思ってみてください。

そこを受け入れられたら大丈夫です。一緒に見ていきましょう、無理せず少しずつ。

 

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