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探索。出会い。「なんだか楽しい」

オンライン・カウンセリングを続けている方が昨晩、通話の終わりに「なんだか楽しいです」とおっしゃいました。

その方は、おそらく閉鎖的な土地、心理的な交流のないお家で、その存在を大切に扱われることなく息を潜めるようにして生きて来られた方でしたので、ぽつりぽつりと繰り出すお話は胸の痛むものが多く、気をつけて聴いていないと 私の方が うっかり、膝下が重い泥水に浸かって抜けられないような感じになる・・・、初めはそういうセッションでした。

でもその方は、ときどきキラッと光るもの(・・・過酷な環境のなか、大事に守ってきたに違いないもの・・・)の存在を知らせてくれるようなときがあったので、私の方はそれを頼りに、出口を探すようなイメージを持って、対話を続けてきました。

(見えてはいるんだけど、近づくには なかなか険しい道のりになるかもしれない・・・)

昨晩も、きついお話を打ち明けてくださったところへの私の問いによって、実は自分はそんなことを感じていたのか!それなのに何ともないと思い込んでいたのか!という驚きがあったようでしたので、セッションの終わりに、大丈夫ですか?とお尋ねしたところ、冒頭の「なんだか楽しいです」という言葉があったのでした。

人はいろいろなことを思い込んで生きていますよね。
思い込んで見ている世界を「世界」(真実の世界) だと思っています。
これは、相当意識をしなかったら、そうなんだということに気づかずに一生を終えてしまうことになるのでしょう。
でも、何か(・・・たとえば誰かと出会って深いところにある特別な部分が目覚めたりするような体験)をきっかけに、その後の人生を大きく変える旅が始まっていく・・・。
こんなもんでしょ、と思っていたのと全然違う世界が広がっていることを知る・・・。
その方は、そういう予感を得たから、思い出して口にしたら「痛い」ことも大いにあるでしょうに、「なんだか楽しい」とおっしゃったのだと思います。

散らばっていた点が繋がってきた・・・ということもおっしゃいました。
ただバラバラに存在していたはずの星が、「あ、あれは繋ぐと ひしゃく に見える」「あれは鳥の形だ!」というふうになっていく・・・。
それによって、ご自分が長らく何をやっていたのかを知り、どれにも意味があったと解り、それはこれからの人生に生かせる、無駄じゃなかったんだと思える・・・。
そういうことでしょう。

もうひと踏ん張り、でしょうか。
納得のいく取り組みになるよう、全力でお手伝いしたいと思います。

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