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心からの感謝ができる子に育てたい

「ほれっ!『ありがとう』はっ?!」「はい!こういうときは何ていうんだっけ?」と、怖い顔してド突くようにして子どもに「ありがとう」と言わせる親御さんをときどき見ますが、「ありがとう」は強制しても仕方がないですね。

もちろん、感謝の気持ちをしっかり言葉にして伝える訓練は、小さい時から十分にさせるのは大事、とは思います。
特に日本人、大人でも「ありがとう」をハッキリ言えない人は多いですからね。「どうも・・・」とか言っちゃってね。
娘が昨年、一週間のイギリス一人旅から帰ってきたとき「なんか一年分くらいの ありがとう(Thank you) を言いまくった気がするよ」と笑っていましたが、実際しばらくの間、通常の数倍、ありがとうを口に出して言っていて、なるほど日本人はありがとうが足りないのかも・・・と思いましたっけ。

言うことの訓練はよいのですけれど それはそれとして、感謝の気持ちの伴わない「ありがとう」を強制的に言わせるのは違うなぁ・・・と。
いま一部の学校では、コロナで奮闘してくださっている方々への感謝の気持ちを、みんな揃って決められたセリフで言わせているのだそうで、うーんそれは無いだろう、と思いました。

「型」に則った言葉に心を込めるのは、ほんとは高度なことだし、
だいたい子どもたちは、心を込めるもなにも、意味わかってるんだろうか・・・、何を植え付けようとしてるんだろうか・・・。
嫌だなぁ。

「ありがとうと言いなさい!」じゃなくて(そういう場面では、まず親が「ありがとうございます」と言って感謝する姿を、子どもに見せてあげればいいのですよね、ほんとは)
「こんなことをしてもらったんだね、大変だったろうね、ありがたいよねぇ・・・」というふうに促しつつ、子どもの想像する力が膨らむように、そして、誰かに何かをしてもらったときに感じた気持ちを、ちゃんと言葉にして相手に返せるように、大人は寄り添ってあげられたらいいなぁ・・・。

人の厚意や思いやりに 自分で気づける人に、育てていきたいものだと思います。

 

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