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「アイミツいやだ。駆け引きキラい」

息子の引越しの手伝いに、長崎へ行ってきました。
年末には会社の寮を出なければならない時期が来るということでアパートを探していた息子ですが、良い物件が見つかったということで引越しを決め、「つきましては、お母さんを召喚したいのですが・・・」と言われた私が長崎へ飛んだ次第です。

これまで、沖縄→アメリカ→オーストラリア→沖縄→長崎・・・と転居を繰り返してきた息子ですが、いつも「特大スーツケース(+段ボール箱数個)」というサイズでしたから、引越し業者による2tトラックでの引越しは初めて。
なんとなく増えてしまっていた物を処分したり、新しい家具や生活用品を買ったり・・・、心機一転の良い機会になったようです。参上した私は、荷ほどきやら大小さまざまな物の買い物やら、限られた時間でしたが大いに手伝ってきました。楽しかったです。

今回息子は、引越し業者を決める段階で、”とっても疲れる” 初体験をしました。

じつは引越し業者の選び方や料金の交渉について、埼玉で引越し屋に勤めている姪っ子夫婦から幾つかアドバイスをもらっていた私は、息子に「上手に相見積もりを取ればこれくらいの値段でできるそうだよ」「長崎だったらA社、B社、C社あたりがいいと思うよ、だって」と伝えてあったのですね。

案の定息子は「アイミツを取る」「交渉する」などということに初めから抵抗感を示し、でもお金がないのだから仕方ない・・・と頑張ったものの、結局、初めにコンタクトしてきて熱心だったという業者(最安ではなかった)に決めたのでした。

が、その業者との契約時、引越し日は「仮」として決めていたはずなのに、いざ仕事のシフトが判ったところで希望日を連絡したら、「その日は無理です」「安い値段でやるには今月だと××日しかありません」と言われた、と言うのです。
「だからお母さん、こっちへ来る日を××日の前後に変更してくれない?」と。

それは無理でしたし、「その日は無理です」だなんて、そんなことなんてゼッタイないはず、平日で時間フリーなんだから必ずやれるはず・・・と思った私は息子に、「じゃあ今回は、残念ですが他社さんにお願いします、と言ってみな?」と言ったんですね。

こんな駆け引き、こんな嘘、息子は相当イヤそうでした。
でも仕方なくそのように伝えてみたという息子から その日のうちに連絡が来て、
「他所でやる、って電話してみたら、ほんの数分後に電話が来て、なんとか調整できたから やらせていただきます! ○万○千円にさせていただきますのでよろしくお願いします!って。そういうわけで無事に予定通りになったのでよろしく」
・・・そう言うのでした。

「ほらねー、契約一件とりたいものなんだよ、言ってみるもんなんだよ」
と言ったら息子は、
「もうカンベンしてってかんじ。どーーっと疲れた。やだわぁ、ほんとやだわぁ、あぁやだやだ・・・」
とクタクタになっているようでした。

その顛末を聞いた夫は
「はっはっはっ。お母さんのコワさ、偉大さが分かったことでしょう」
と笑いましたが、息子本人には、お母さんコワすぎる・・・と引かれてしまったに違いないです。

アイミツとか駆け引きとか・・・。
若く未経験の、気持ちの弱い息子には、ほんとにイヤなものでしょうが、それでも今回、やっとこさでしたが、ひとつ経験できました。
ほんのちょっとずつ、したたかさも身につけてくれますように。。。

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