BLOG

「同情や慰めや励ましではないハイレベルな共感」【お客様のおたより】

郷家さん、こんにちは、ご無沙汰しています。
先日のブログを読ませていただいて、私が郷家さんを信頼したきっかけをお伝えしたくてメールしました。
同情と共感についての記事です。
あの記事には、郷家さんがケアマネージャーさんの共感的な態度と言葉で、それには実効はないけれど助けられたし元気になったということが書かれていました。
私は自分が郷家さんを初めに訪ねたときのことを思い出しました。
どこで誰に話してみても、私の辛さ苦しさは理解されなくて、というか、理解されたとは感じられなかったので、いつもモヤモヤしていた私ですが、郷家さんは私の話を聞き終えた時、「それは辛いな…」と独り言のようにつぶやいて黙ってから、私の長年の悩みの種について、それがそうでなかったら確かに人生うまくいったのに…と思いますよね、そっちの方が断然得をしますもんね、というようなことをおっしゃいました。
私は、他人…プロのカウンセラーも素人の友人も…から、その長年の悩みを、大したことじゃないとか、誰にだって欠点はあるんだし、とか、こんなふうに考えてみたら?と言われたりしてきたことが辛くて、言われる度に寂しかったので、郷家さんが、その問題を重いものだと認定してくださったことが、まず嬉しかったのです。
理解してくれる人が、ここにいた!!という驚きと嬉しさでした。
郷家さんはプロなので「共感」の練習?はたくさんされているとは思いましたが、それ以上のレベルで、郷家さんは心の中で、私の身になりながら、その辛さを想像して感じてみてくださったと思っています。
長くなりましたが、同情や慰めや励ましではないハイレベルな共感がどれだけ人の救いになるか、体験した私からお伝えしてみたくなってメールさせていただきました。
今年は伺うことが出来ませんでしたが、この冬を越えた頃、移られた銀座の方に伺いますね。
寒くなってきましたが、どうぞご自愛ください。

Nさん(40代女性)が、24日の記事「欲しいのは同情でなく共感」を読んで送ってくださったメールを、許可を頂きご紹介しました。

人は善意から「同情したり慰めたり励ましたり」しますが、それはときに、弱っている人を、さらに追い詰めたり、孤独を感じさせてしまうことにもなりますね。
自分にとっては本当に辛いことなのに、それを「大したことはない」「大丈夫」と言われてしまうのは、自分の感覚や気持ちを否定された、ということですからね。

私がカウンセリングの仕事を始めた時、下の妹Mが、こんなことを言いました。
「おねえちゃんは向いてるよ、カウンセラー。私たちって子どもの頃にさんざん悲惨な目に遭ってるから、いろんな人の気持ちが理解できると思うけど、私はカウンセラーにはなれない。だって、共感して共鳴して、一緒にオロオロしたり泣いたりして終わるから」

なるほど、一緒に泣くだけ・・・になるっていうのはMらしいなと思いましたが、それでも彼女は彼女の高い共感力を、日頃の暮らしの中で大いに使っているんじゃないかと思います。

私はプロとしてお話を伺っているので、もちろん一緒に泣いてしまうわけにはいきませんし、別の視点を持って別の地点を示したり促したりこともするわけですが、とにもかくにも、先ずはどれだけリアルに、心を込めて、その人の状況や気持ちを、自分のもののように感じ取るか・・・だと思っています。

Nさんが書いてくださったような「ハイレベルな共感」の質をもっと上げていくべく、日々精進したいと思います、愛をもって。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP