先日はzoomでのエンプティ・チェア、どうもありがとうございました。
長いこと気になっていたエンプティ・チェアではありましたが、正直を言って、そんな一人芝居(?)に意味があるのだろうかという疑念があって、何度もセッションをしていただきながら、申し出ることをせずにおりました。
でも郷家さんのご提案で遠隔でのエンプティ・チェアを試してみることになり、結果的にすごく心が軽くなり、自分の重しになっていたものが、すべてではありませんが随分と消えてしまったことを感じ、とても驚いています。
本当に「すべては自分の中にある」「他人ではなく自分の心次第」なんですね。まだ驚きと感動が収まらないほどです。ありがとうございました。
一人でやるコツも教わりましたし、近いうちに今度はカウンセリングルームでお願いしてみたいと思っています。
(後略)
私にとっても初めての試みでしたが、zoomにて「エンプティチェア(空椅子の技法)」を試してくださったYさん(40代女性)からのおたよりを、許可を頂き掲載させていただきました。
5年以上前にもエンプティチェアはすごいです、という記事を書いたのですが、それ以来いまだに、ぽつりぽつり、「エンプティチェア」というワードで検索して、私のそのブログ記事に辿り着き、お問い合わせをくださる方がいらっしゃいます。
このエンプティチェアは、改めてご説明しますと、心理療法の流派であるゲシュタルト療法で使われる技法で、人の心に働きかけ、心理的な変化を生み出せる、強力な技法です。
自分の座る椅子と「空の椅子」・・・人の座ってない椅子を用意するだけです(椅子でなくても、座布団でもハンカチでも、あるいは名前を書いた紙片でも、対話したい相手がそこに座っている、とハッキリ想像できるようにできればOKです)。
そして、2客の椅子を行き来しながら、空椅子に座らせた相手と、架空の、想像上の対話をしていきます。つまり、”一人芝居” なわけです。
私自身、初めてこれをセラピストに勧められて試すことになったときは、Yさん同様に、こんな一人芝居に意味があるんだろうか(無いんじゃないか)と思っていました。
だって私は、”あの人に” “実際に” 言いたいことがある、分かってほしいことがある、言ってほしい言葉がある・・・のであって、それを自分で言って何が変わるっていうんだろう・・・、と。
でも不思議なことに、その一人芝居によって明らかに、私の気は済み、もうどうでもいいと思われ、心が晴れていきました。エンプティチェアには、現実に行われた対話と同じかそれ以上のものをもたらす力があるのだな、というより、やっぱり全ては自分の心の中にあるものに人は苦しんでいるにすぎないのだな、と思い知ったのでした。
今回初めてzoomを使ってこのワークをやってみました。
相談室は安全な守られた空間なのでもちろん最適なのですが、安心、集中できるスペースを用意していただけるようなら、そしてもちろん、私をある程度信頼してもらえていれば、オンラインでも十分に出来るのだなぁと実感しました。
Yさんに感謝します。ありがとうございます。
頭の中だけで、いつまでもグルグルとめぐっている思いに苦しんでいる方には、明確な知覚の変化をもたらしてくれるこの技法、ぜひお試しいただきたいです。
私という立会人を使ってのワークに慣れたら一人でもできますから、様々な領域で、幅広い目的で(必ずしも深刻なテーマでなくても・・・!)利用してみていただきたいと思います。
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