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誰の声を聞いている?

自分の毎日には制限が多すぎる、自分の人生は不自由だ、という人のお話を聞いているとき、
その人が、自分のものではない “誰かの声” に従って、生活を、人生を、運営している・・・
そしてご本人は そのこと(自分ではなく ”誰かの声” にコントロールされているということ)に気づいていない・・・
そう感じることは、とても多いです。

交流分析という心理学に、「ドライバー(駆り立てるもの)」(拮抗禁止令)というものがあります。

①完全であれ、完璧であれ
②他人を喜ばせろ
③努力しろ
④強くあれ
⑤急げ

常に親からこれらのメッセージを受けていると、子どもは「この命令を満たしたときは愛されるが、そうでなければ愛されない」と感じます。つまり、自分は “無条件に” 愛されている、という充足感を持つことができません。
自分自身に対する要求水準が高く、完璧主義欲求に従って学業や仕事をこなそうとする、いわゆる「きちんとした人」「真面目な努力家」「優秀な結果を次々と出す人」などの中にこの拮抗禁止令の影響が強く見られることが多いですが、これら(完璧なこと、人を喜ばすこと、努力すること、強いこと、動きが迅速であること)自体は 他人、社会から歓迎される “良い” ことですから、それが問題だとは思えず、むしろ、ますます “駆り立てられ” 強化されていってしまいがちです。
でも、この拮抗禁止令に自分の生活、人生を支配されているような状態には、生きづらさが伴います、充足感や幸福感は感じにくい。

昨日のセッションでは この交流分析の「13の禁止令」「5つの拮抗禁止令」の話をしました。
これまで40余年、真面目に勤勉にやってきた、学業でも仕事でもそれなりに結果を出してきた、人に迷惑をかけないようにし、できるだけ頼らないようにし、優しく親切な人であろうとしてきた、「それなのに、これが自分の人生なのか…という、やり切れない思いに、ときどき襲われる」というその人の、虚しさの訳を解いていくためのヒントになるようご紹介しました。

自分の生活、人生が、ちっとも面白くない、ちっとも満たされない・・・というときは、「今も自分を駆り立てる “誰かの声”」に注意を向けて見てください。
その内容を捉え、その声の主を捉えたら、それをひとつずつゆっくりと自分から引き剥がして、それと決別していきましょう。
これには覚悟が要りますが、初めに専門家のサポートを受けながらコツを掴んだら、あとは日々の意識、練習です。

自分のものでないもの・・・”借り物” は、持ち主にお返しする。
そうするといよいよ、誰のものとも違う、手ごたえのある自分の人生が始まります。
これは何歳からでも出来ることだし、是非やった方がいいです。
何をやるのか、どう生きたいのか、そこはボヤッとしたまま流されていってはなりません☆

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