「他人を変えようとせず、自分を変えることなんですね!?」
と得心し、瞳をキラキラさせてそう言った人が、しばらくして、変わらない自分に落胆しています、と報告しに来てくれる・・・。
と、そういうことが時々あります。
そんなときは、がっかりしないでほしい、ゆっくりいきましょう、というお話をします。
「自分を変える」というのは、”気合い” や “忍耐” で 性格を変える、という話ではなくて、じっくりと確実に、習慣を変える、ということなのです。
また、変わっていこうとするとき、なんといっても「《ほんとうの私》に出会っていく」ということの意味を、深く理解する必要があるのです。
そう考えたら、今月思いついて集中して取り組んで来月には達成している・・・というようなものじゃない、とわかるでしょう。
多くの名作映画を世に出したスウェーデンの映画監督・イングマール・ベイルマンという人がいますが、彼は70歳くらいになって「自分は半世紀かかってようやく、自分を解放することができた」と言っています。
う~む、そういうものなんだぁ・・・と思いますよね。
自分を変えるというのは、長い長い道のりなのです。
でも、その長い道のりそのものが、人生なのだと思います。
だから、叶えたり失敗したり挫折したり気を取り直して再起したり・・・と本気の体験を重ねる自分を面白がりながら、慈しみながら、時間をかけてやっていきましょう。
この記事へのコメントはありません。