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「このプロセスそのものが私の人生の大切なパート」

5年ほど前から、途切れ途切れながらずっと相談室を利用してくださっているYさん(30代女性)。
初めてお会いしたときの印象は「とても頭の良い人」そして「すごく変化したがっている人」でした。
いろんなことがうまくいかなくなってきていて、それを解決するには、頭のなか、心のなかに溜めてきたものを一度取り出して見なくてはいけないと思っている・・・。Yさんは初めにそう言ったのを憶えています。
それに対して私は、「心を『押入れ』だとして、中に詰め込んであるものを、どれくらい整理するか。取り出して整理するのを、手前にあって目に付くものだけにすることもできるし、本格的に、奥の方まで、隅々まで、取り出してみたい・・・と考えるなら、時間はかけなくてはならないけど、やっていくこともできます」とお話して、その進め方を提案させてもらいました。
Yさんは、「このままでは嫌だから、時間は相当掛かりそうだけれど、徹底的にやっていきたい、”押入れの中身” は 出来るだけ全部、出して見てみたい」と言いました。

それからの5年 Yさんは、途中、海外生活を挟んだり、うつで療養生活に入って中断したり、いろいろなことがありましたが、ときどきコンタクトを取ってくれ、セッションを重ねてきましたので、状態は行ったり来たりに見えながらも、確実に癒しが進み、健やかさ、力強さを増している、と感じていました。
昨年は、コロナの流行が始まって以降、また少し気分が落ちている、まいっている・・・、ということを知らせてくれたのを最後に連絡が途切れていたので、気に掛けていたのですが・・・。

昨年の暮れ、「あ、Yさんだ」と はっきり感じるソヨソヨした感覚が何度かあって(私の霊感)、あぁよかった、大丈夫なのだな、と思っていたのですが、間もなく、その後のことを知らせるメールが届き、お正月には、とても久しぶりに外出をしてみた、一人で海へ、初日の出を見に行った、と、美しい朝日の昇る海岸の写真を送って来てくれました。
あかりさんに見せたかった、という言葉は、目頭に来ました。

そして昨晩、久しぶりにZoomセッションでたくさんお話ししました。
昨年また、うつ の波が来てしんどかった、でも、以前習ったワークにぼちぼち取り組みながら、なんであれ心に浮かんだものは丁寧に眺めて、仕舞ったり捨てたりしていた・・・とYさんは言いました。
「押入れ」の整理も、気づけば随分と進んでいたんですね?と言ったら、そういえばそうかもしれない、と晴れやかなお返事でした。
要らないものとの決別と、手放さずに温存させてきたものの新たな置き場と活かし方を探ること・・・、それに根気強く取り組んできたことがわかりました。

また昨日は、「まだまだ課題はあるけれど、もう焦らない。なぜなら、この取り組みは 急いで片付けるような仕事 ではなくて、このプロセスそのものが私の人生の大事なパート だと思うようになったからだ」との言葉も。
これはとても嬉しかったです。

Yさんの今年の目標、新たにした覚悟も、素敵でした。叶っていくといいです。応援します。

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