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涙する話の共通点

電車の座席に座って何気なくTwitterのTLに、3.11でご自身も被災し一緒に居たお母さんが亡くなったという方のお話が流れてきました。
投稿者は当時小学校低学年、お母さんは脚が元々悪い方だったそうですが、地震の後、子どもたちを高台へ・・・と考えたお母さんは 殆んど出来ないはずの ” かけっこ ” しよう!と自分たち姉妹を誘い競走させ、転倒してしまったのに「かけっこ楽しい。今日はみんなと走れて嬉しい」と言ってニコニコし、さらに建物の倒壊事故に巻き込まれて体を動かせなくなってしまったのに、怯えて泣く自分たちを心配させまいとずっと微笑んでいて、先に高台の〇〇へ行ってて、少ししたら行くから・・・と自分たちに言った、とにかくお母さんは最後まで、たぶん自分たちのために微笑んでいてくれた・・・というお話でした。

そのお母さんの渾身の行動と悲しい結果、投稿者さんたち姉妹にとってのその体験・・・、それを想うだけでも胸が痛んだのですが、私には、そのお母さんが子どもたちのために、怖くないよと伝えるために、微笑んでみせていたんだ・・・ということが堪らなかったです。堪えられなくて電車の中で泣きました。マスクしていたので目立たなかったかな。

私は、保護する者のそういう渾身の行為に弱いです。
演技、嘘。その動機が愛、というお話です。

「風の谷のナウシカ」にも、ナウシカが、飛行機から積み荷を捨てさせるために、老兵たちに向けて防毒マスクを外して微笑んで見せるシーンがあります、危険じゃない、助かるんだ、と伝えるためです。それを見た老兵たちは、姫様がマスクを外して笑ってる、ならば自分たちは助かるんだ、と思うわけですが・・・、私はそのシーンを見るといつも、瞼の裏ががくんとなります。

私がそういう話に弱いのは、どうしてでしょう。
そういう、強い親なるものの保護に飢えていた自分(の古傷)が反応している、ということでもあるでしょうし、自分の中にある母性や父性が喚起され震える・・・ということもあるのでしょう。
とにかくそういう話に触れて涙する度に、私は癒されている気がします。

あなたにも、こういう話に弱い、涙してしまう、という話はありますか?
そのお話には、どんな共通点がありますか?

 

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