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老いたら脇へ・・・

「プロフェッショナル 仕事の流儀」、サンドウィッチマンの密着、というのを録画で見ました。
今や「好きな芸人ランキング3年連続1位」のお二人ですが、私は2007年のM-1で、敗者復活枠としてステージに登場したときからのファンです。伊達さんがネタの中で、いかにも・・・なコワい人の身なりをして「焼きたてのメロンパン売り切れんだろ」と言ったシーンで吹いたときから。
あの大会で優勝した時のお二人から滲み出ていたものは凄かったです。それまでのご苦労も透けていましたが、とにかく高波動なゴールドのエネルギーに包まれていて、彼らがこれから行く道にはたくさんのお仕事がたくさん待っている、ということがなぜか確信できたことを思い出します。
数日前、伊達さんが早期のがんを治療されていたことを公表されましたが、これからもお身体を大切にご活躍いただきたいです。

そんなお二人ですが「プロフェッショナル」のなかで、こんなことを言っていました。
「時代のサイクルが速くなってるから、たぶんどこかのタイミングでついていけなくなるのか若い人にウケなくなるのか・・・何かしら ちょっと厳しいね っていうときは来ると思いますよ」
「うまいこと時代に合わせていける人もいれば、僕らなんか特に不器用ですから、合わせられないと思うんですよね、試行錯誤はしますけどね」

これは芸人さんとして世の中の人たちにウケる笑いを生み出し続けられるか・・・というところのお話でしたが、この「ちょっと厳しいねっていうときが来る」ということについて、このところ私も考えていたので、なんだか心に残りました。

最近、様々な分野での若い世代の活躍を見て感心することが増えたのですが(たとえば米津玄師さんは私の娘と同い年です、たとえばクラシルの社長さんは私の息子と同い年です・・・)、
それと同時に、年を取ってきた我々昭和生まれの人間が、ほんとは既についていけなくなっているのにそれを自覚できないで勘違いをしていることや、持っている権力を手放さないで “道のど真ん中” “山のてっぺん” に居座っている・・・という事例を幾つも見て、う~ん、こういう鈍さを「老い」と言うんだなぁ・・・と考えていたところだったのです。
政治家など “偉くなったおじさん” の言動、在り様のなかにも、この「鈍さ」「センスの無さ」を、よく見ますね。激しくズレている、古すぎる、傲慢・・・。権力を持っていて重要な役目を持っている人の場合は特に、困ったものだなぁと思います。

年長者ならではの知恵、生かせる経験は、惜しみなく大いに出して使っていった方が断然よいですが、やっぱり「真ん中」「トップ」に居る人は、後から来た人のために、脇にどく時が来たら 気持ちよくその場所を譲りたいものだと思います。というか、もうそんなタイミングなのかな?と気づけるようでありたいと思います。

私たち年配の者は、人数が多いだけでも若い世代にとっては「圧」になり「負荷」になっていることでしょう。
私の夫は団塊の世代生まれですが、彼の生まれた年の出生者数は270万人もいるんです。私の生まれた年は160万人。
娘や息子が生まれた平成の初めは120万人、令和に入ると90万人に満たないと考えると・・・、もうほんと、少しでも迷惑かけないようにしたい、良い塩梅に関わりながらも、とにかく脇の方へ移動して、これからの若い人たちの活動を応援していきたい、そう思います。

樹木希林さんの言葉に
「世の中をダメにするのは老人の跋扈(ばっこ)。時が来たら、誇りを持って脇にどくの。」
というのがありますね。
肝に銘じています、まだ少し時間があるかと思いますが・・・。

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