たとえば、
「痩せたいのに、痩せられない」とか、
「もうお酒はやめたいのに、やめられない」とか、
「自分を好きになりたいのに、好きになれない」とか、
そんなふうに言う人がいますね。〇〇したいのに、できない、と。

今の自分ではダメだとか、もっとこうなりたいとか、そのように思うことに嘘はないのですが、でもそれは、意識の浅いところにある欲求であって、”なかなか叶わない” その望みは、本当の欲求ではありません。

痩せたいのに痩せられない、のではなくて、本当は痩せたくないのです。痩せないでいることにメリットがある、と深いところでは思っているのです。
自分を好きになりたいのに好きになれない、のではなくて、本当は嫌いでいたいのです。嫌いでいることで得られるものがある、と深いところでは信じているのです。

だから先ずは、その 深いところにある欲求、願望に、自分がちゃんと気づいて理解してあげることです。

痩せないでいると、どんないいことがあるんだろう･･･
自分を嫌いでいると、どんないいことがあるんだろう･･･

人はとかく、表面に浮かんでいる思いや考えを捉えて「よし！」と決断するものですが、それは本物ではないので、長く続かないし、実りません。
人は、深層にある本音によって動き、そして変わることができるんですね。