BLOG

あの愛らしさは、尊い

娘の婚礼から1週間余。娘の “義理のお母さん” となった人のことを度々想っています。
先週の記事で、この度の婚礼行事が「異文化交流」でもあったと書きましたが、娘が結婚した人の家族、特にお母さんは、私からすると本当に、これまでリアルには会ったことのないタイプの人で、良い意味で「衝撃」を受けているんだろうと思います。

まず私には、親しい人のなかに、関西で生まれ育った人、関西の言葉を話す人がほとんどいません。叔父がひとりと、学生時代の友人がひとりと、お客様が数人・・・、そのくらい。
「関西の言葉」といっても様々なのでしょうが、私にとってのそれは、映画やテレビドラマでは見たことあるけれど現実には・・・という、馴染みのないもので、あの調子(ノリ)は とにかく新鮮なのです。
特に私は合わせ上手、モノマネ上手(笑)ですから、たちまち ”うつってしまう” のですが、あの、心の中に浮かんだことを素直にサッと口にするところには、すごく好感を持ちました。若い頃はちょっと苦手だった気がしますが。

彼のお母さんとは、会食の日とは別に一日を一緒に過ごしましたが、あの言葉に乗せて、心に浮かんだもの(喜びにしても困惑や不安にしても・・・)を表現する、というところは、見習いたいところだなぁと思いました。
私は、子どもの頃からの哀しき習慣ですが、何にせよ口に出して言う前に一度考えてしまうことが多く、それはそれで「落ち着いてますね」「思慮深い人ですね」などと言われたものですが、やっぱり、言いそびれは多々あるし、溜めてしまうものも多かった。
でも、彼のお母さん(還暦を過ぎています)が、「これは○○なん?」「あれはほんま素晴らしいなぁ」「私もそれやってみたい。無理やろか」…と、無邪気に真っ直ぐ次々と口にするのに接し、そのノリに合わせていたら、大げさなようですが私のなかの抑圧してきた部分が解放されるのを感じました。なんだか嬉しくなってしまった。
あれはもちろん、関西弁のせいばかりでなく、お母さんの性格、育ちの良さ、人間性によるものなのですが・・・。

娘も、義理のお母さんを大好きです。「ド天然で愛らしいよね」「でも、あれで超超優秀な息子を二人育て上げてるんだから、あんなふうでいいんだろうな。あれが『お母さん』としての正解って気がするよ」と言っていました。確かに。

私は残念ながら「ド天然」にはなれませんが、見習いたいところはたくさんあります。
私も還暦を迎えるまであと一年・・・。よいと思ったようにちょっとずつ、新しくしていきたいと思います。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP