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呼吸と こころ

娘が同居していたときは、娘(鬼コーチでもあります)に誘われて(というか強制されて)DVDを流しながらのストレッチとヨガを毎日行っていたのですが、彼女が結婚して家を出た1年前からは、それをついつい怠るようになっていました。
たまに娘から「ヨガ、続けてる?」と訊かれると、「えへへ…。あのDVD、母さんにはちょっとレベルが高くて…」とかなんとか言って誤魔化して…。

でも、昨年末に受けた、かかりつけ医での血液検査の値に「H!」のマークが増えていて猛烈に反省、食事制限と共に、ストレッチ、ヨガを再開しました。

大した努力をしているわけではなく、やっているのはマイルドなものではあるのですが、決めた「自分との約束事」を守るようにして3か月…、
まだ血液検査の結果に反映されるものとしては十分なものにはなっていませんが、体調も こころの状態も、はっきりと整ってきていています。五感(と第六感)が、よりイキイキと使えるようになっている実感があって嬉しいです。

特に、体が柔軟性を取り戻しつつあることと、呼吸に意識を向ける時間が増えたことが、良いように思います。
呼吸のことは、ときどきお客様にお話ししていますが、今日はひとつ書いておきますね。

呼吸には3種類あって、それぞれ、コントロールしている脳の部分が違う、という話です。

3種類、というのは、①代謝性呼吸(ふたん意識せずに行っている呼吸)、②行動性呼吸(呼吸法のように意識的に行う呼吸)、③情動性呼吸(こころの動きに左右される呼吸)のことなのですが、
①代謝性呼吸は「脳幹」、②行動性呼吸は「大脳皮質」、そして③情動性呼吸は「偏桃体」…と、それぞれ、コントロールしているところが違うのです。

不安になったりイライラしたりすると、呼吸が浅くなったり速くなったりしますよね。
それは情動性呼吸モードになっている証拠なのですが、その情動性呼吸をコントロールする偏桃体は、さまざまな感情が生み出される情動中枢でもあるんです。

つまり、感情と呼吸が、同じ脳の部分(偏桃体)から生まれている、ということなんですね。

そして驚くことに、不安になったりイライラしたりするから呼吸が浅く速くなるのではなく、呼吸が浅く速くなってはじめて、不安やイライラといった感情が起こったり、筋緊張や血圧上昇なども発生する…ということがわかっているのだそうです。

だから、情動性呼吸を行動性呼吸に置き換える、つまり、不安やイライラに襲われた時、意識的にゆっくり呼吸することで、逆に感情をコントロールできるってことなんです。

だから「呼吸法」というものが成立するんですね、世の中にはいろいろな呼吸法があって紹介されていますけれど。

こころと呼吸はつながっている。
深いゆったりとした呼吸を意識的に行えることはとても大事。

毎日ヨガの時間を持つようになって、そのことを大いに感じているところです。

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