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「雑談が苦手」

この季節、新しいコミュニティに入ったことで生まれるストレスや苦痛についてお話をよく伺いますが、なかでも「雑談が苦痛すぎる」「会話が続かなくて困る」というお悩みはとても多いです。

過去にも何度か書いていますが、特に目的のないおしゃべり…「雑談」は、なかなか難しいものです。難しくなどない、という人もいらっしゃるでしょうが、そういう人は、生まれつきの性格に育った環境による経験が豊富にあって、ご本人は無意識でしょうが、とにかく慣れていて、苦手な人からしたら羨ましいような高度なテクニックを使っているのだと思います。
「渡る世間に鬼はない」と思っていて、きほん人に対して緊張していないことでしょうし、「合わない人は当たり前に居るものだ」ということも分かっている、それゆえ「別にうまくやろうと思っていない」「特に期待していない」……、そんなかんじでしょう……。

今では “知らない人とお話する” ことを仕事にしている私も、若い頃はやっぱり「雑談」は苦手でした。
苦手には見せていなかったと思いますが、相手の表情や呼吸や佇まいから、相手の気分や気持ちを読み取ってしまうのが得意だった分、すごく気を遣って頑張って、そして毎日疲れていたと思います。通勤途中の電車・バスに社内の知っている顔を見つけると、絶対に気づかれないように…と場所を移ったり寝たふりをしたり…、そんなこともしていましたっけ。

年を取ってくると、経験をたくさん積んで “わかるようになった” ことが増えるし、希望も期待もほどほどになり、鷹揚になり、私は私なんだから無理せずありのままでいよう、と開き直れるようにもなるので、
「雑談が苦手」ということは無くなるというか気にならなくなるというか、問題ではなくなっていくものなのですが、若いうちは そうはいかないかもしれませんね。

とにかく知り合ったばかりの人と雑談をするのが苦痛で苦痛で…と憂鬱になっている人には、幾つかお勧めを…。

まず、挨拶。お腹に力の入った元気な明るい声での挨拶でしょう。
そんなこと…と言うなかれ。雑談が苦手だという人に、良い挨拶が出来ている人って、あまりいないはずです。

それから、会話が始まったら…、視線をそらさないこと、しっかり相槌を打つことです。
俯きがちだとか 、逃げ腰(笑)だとか、そういうのはダメですね。

話題は相手に合わせて和やかに。
相手の話に対する反応をそこそこにして「あぁ知ってます。私も…」と自分の話に持っていく人って結構いますが、あれはあまりよろしくないかな。
自分から話題を一つ提供することより、相手の話に興味を持っていること、相手の話を楽しく聴いていることが伝わることの方が、よほど大事なんですよね。聞き上手を目指しましょう。

あとはもう、合う合わないになってきますから、そんな深いレベルの手前で(礼儀の範囲で)心地よく、ほんのり楽しく、ひとしきり “軽いキャッチボール” ができればOKだと思います。

せっかくの出会いです。少しだけ気合いと演技力も必要かもしれませんが、どうぞ楽しんでください。
とてもじゃないけど無理…、具合が悪くなりそう…、という方はご相談ください。

 

 

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