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相談する習慣を

ときどき、カウンセリングやセラピーに理解の無い人から、「人の相談に乗るのにお金を取るのって ちょっと…」「無料相談にはできないのか?」と言われることがあります。
これに対しては、部屋を賃借してカウンセリングルームを営んでいるので…、ということもあるけど、相談者さんにとっても後々「お金を払う」ということがいいのだ、ということを説明したりします(この人には伝わらないな、と思った時は、笑顔で流すこともありますが…)。

「この人には伝わらない」と思う人は大抵、自分の悩み、困りごとを、わりと簡単に人に話す人(話さずにいられない?)、話すだけ話せばスッキリしてそれで終わりにできる…というタイプの人ですね。そういう人に「知らない人にお金を払って相談する必要」など無いですからね、分からないわけです。

また、知り合いには相談相手がいないけれど「辛い気持ちをとにかく吐き出したい」「誰でもいい。秘密厳守で ただ話を聞いてほしい」という人は、無料・または格安のお悩み相談をやっているところに繋ぐのがいいと思います。

私が、お金を頂いてやっているカウンセリングは、そういう「話してスッキリ」を求めている人のターゲットにはならないと思います。お金、もったいないですからね。もちろんこれまでには、そういう “気軽なご利用” もありましたが…。

私が相談室を運営していて心掛けているもの、意図しているものとしては、「問題を解決しながら変わっていこうとしている人のカウンセリング」、「自分の外側に起きていることを内に見て内に向かい、より豊かになっていこうとしている人とのセッション」ということになります。

・・・などと書くと、なんだか敷居が高い、気が引ける、自分の悩みなんてわざわざカウンセリングに行くようなものじゃない、などと思う人もいるかもしれませんが、ご自分の相談内容をジャッジしてしまわないでほしいと思います。
心を占めているものが心地よくなかったり苦しかったりしたら、あるいはただモヤモヤが晴れない、ということがあるなら、ぜひ、利用してみていただきたいと思います。

また、普段から何かあっても、まず人に相談しないという人がいます。
お悩み、苦しみがその人にとって抱えているのが限界だ…というところに来るまで、あるいは、もう限界に来ていても、人に相談する、ということができません。「もう少し一人で頑張ろう」「何をどう相談していいかわからない」「こんなことで悩んでちゃいけない」・・・そんなふうに思うのでしょう。
そういう人には、小さなことから気軽に、人に相談してみるということを練習してできるようになった方がいい、と思います。
まずは周囲の人のなかに、信頼できそうだと思える人がいたら、その人に。
居ないなぁと困ったら、出費は惜しいかもしれませんが、プロのところへ。プロに相談すると(プロといっても玉石混交ではありますが)、しっかり聴き取って見立てをして、どう解決していくかの提案をし、難所は一緒に抜けてくれるはずです。

いずれにしても、自分の中に問題や苦しみが生じて、それがなかなか晴らせない、ということがあったら、一人でグルグル回したり捏ねたりしていないで、取り出してテーブルの上に置いて眺めてみる、また、それを誰か(誰彼かまわずやっちゃだめですよ)に見てもらう、そして捨てるものは捨てて、大事なものだけ残して使っていく…という流れの取り組みを、体験してみてほしいと思います。
そして、「こうありたい」と思う自分、よりお気に入りの自分に、近づいていってほしいと思います。

 

 

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