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弱音を吐くこと

子どもの頃から、幾度となく繰り返し「弱音を吐くな」と言われ、弱音を吐かない人を偉い人だと思い込み、以来、そうあらねば、と自分に言って聞かせている・・・という人がいます。人生における姿勢のひとつとして、弱音を吐かない、と決めている・・・。

直面している事態が、自分にとってさほど辛くなくて、ちょっと頑張ればクリアできる・・・ということなら、それは “弱音を吐かず” 果敢にチャレンジすればいいですよね、越えた時には力がついてるかもしれないし、何か得ていることでしょうから・・・。

でも、何が何でも弱音を吐いちゃだめなんだ、と自分に言って聞かせ無理を続けているのが常態になっているなら、それは見直した方がいい、やめた方がいいです。

それは、自分の状態や欲求、気持ちを「見ていない」ということで、自分を無視したまま心身を鍛えようと思っても、うまくいくものではないからです。
あるとき突然、ポキッと折れたりします(ほんとは “突然” じゃないんだけど、本人も周囲も、ほんとの状態に気づいていないから “突然” ということになるのです)。

弱音を吐く、というのは大事です。
周囲の人も、なるほどそんなに辛いのか・・・って気づいてくれるでしょうし、なにより、自分が自分の状態を自分が知ることになるからです。
頑張ってる “なかの人” が「あぁ、辛いことに気づいてくれた、理解してくれた」と喜びます。
これはとても大事なことなのです。自分と 自分の “なかの人” が仲良しで連携が取れている、という人は強い。

人生って、しっかり「体験」をして、それを味わっていくためにあります。
どうありたいのか、どうなりたいのかを自分に問い続けながら、その答えになるような「体験」を続けていくことです。
決して、弱音を吐かず、耐え忍んで、「なんとか やり過ごす」ためにあるんじゃありません。

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