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生きづらい敏感体質の人(HSP)にお勧めしたいこと

HSP。Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)。
人一倍 繊細・敏感な気質をもって生まれた人、という意味です。これは アメリカの心理学者、エレイン・アーロン(Elaine Aron)博士によって付けられた「人の気質」を表す名称です。日本で広まったのは この10年あまりでしょうか。
5人に1人がHSPとも言われますが、認知、理解されるようになってきたとはいえ、やはり、とても苦労されている方が多いと思います。HSPは ”病気”(治せるもの)ではなく “気質” なので、繊細、敏感とは程遠い人たち (!) からはやはり、「さすがに気にし過ぎ」「扱いづらい」「役立たず」などと言われてしまう(言われなくても「そう思われるているだろうな、申し訳ない」などと思う)こともあることでしょう。

私自身もHSP(内向的ではないため、そう見えないタイプのHSP)ですが、長く生きてきましたし、スピリチュアルなことを学んで あれこれ実践してきたおかげで、辛さは相当軽くできています。”うまくつきあっている” と思います。
一方、同じくHSPの息子(30歳)は、昨秋転職をして九州から東京へ戻って来たのですが、その大きな環境の変化に とても苦労しているようです。自宅から のんびり15分 車通勤をしていた…という毎日だったものを、混んだ電車に乗って都心へ向かう毎日になったのですから、それだけでもさぞかし…と思います。
いろいろと対策したおかげで、最近はようやく慣れて元気になってきましたが、一時は、あぁこれは難しい(続かない)かもしれない…と思いながら見守っていました。社員のメンタルヘルスにとても気を遣い配慮してくれる会社で助かりました。

今日は、そんな息子にも繰り返し伝えて来た「HSPの人にお勧めしたい対策」を幾つか書きます。

まずは、とにかく毎日「ひとり時間」を必ず確保する、ということです。
優しい性格を持ち、共感力が高く、自分よりも他人を優先しがちなHSPは、他の人が見えないところまで気づき、「あの人はこういうことがしたいんだろうな、力になれないかな」とか「こんなことが出来れば、みんなが助かるかもしれない」などと考えて、細やかな配慮を自ら率先してしまいます。頼まれたら断れない、過剰に人に喜ばれようとしてしまう、ということもあるかもしれません。とにかく「対人関係で疲弊してしまう」ことでしょう。
だからこその「ひとり時間」です。ひとりきりの静寂な時間を、毎日必ず自分に与えてあげてください。その時間は必ず確保してください。家には家族がいる、自分だけの部屋がない、という人も、なんとか工夫してください。
自分の心と親密になれる孤独な時間と場所を確保することで、内的エネルギーをチャージし、元気な自分を取り戻すことができます。

それから2つめ。これはスピリチュアルな手だてになりますが、ご自分なりの「浄化」の儀式 を、暮らしに取り入れてみてください。
通常見えない「エネルギー」を見れるようになってくるとハッキリ分かることですが、とにかく人の営みのあるオモテへ出ると、様々なエネルギーを自分のフィールド(オーラ)にくっつけてしまったり中に入れてしまったりします。
たとえば、他人の苛立ちや焦り、戦闘モードに入っている人の鋭いエネルギー、悲しみや落胆などの重いエネルギー、ガサツで低級な物が放っているもの・・・、外は 自分を疲弊させるもの、”自分のオーラの中に入れたくないもの” で溢れていますね。
それらに対してバリアを張る…というのは、 “イメージ” の話になるので曖昧なものですから、エネルギーワークを学んで実践している…という人以外にとっては、ちょっとピンと来ないでしょうし効果も感じにくいことでしょう。(※この辺のスキルはお教えできますからお問合せください。)
ですが、たとえ身体が “外へ出て、好ましくないものを拾って歩いてしまって重くなり、疲れてしまった” としても、帰宅したらそれらを「捨てる」、そして「浄化する」ということの方は、比較的容易に出来ると思います。
浄化といったら、まずはシャワー、入浴でしょう。水で洗い流す、ということです。「塩」を使うのもとてもよいと思います。
また、ホワイトセージを使うとか、音叉を使うとか、マントラ・祓詞を唱えるとか、色々あります。うちの息子は、10代の頃からホワイトセージを焚くことを好んでいましたが(変わってますね。きっと過去世でやってましたねあれは笑)、今も定期的に自分の部屋で焚いてます。
これらは、何がしっくりくるかは人それぞれですから、ご自身がピンときたものを試してみてください。そして、気に入ったもの、効果があったものを、継続して使っていってください。
大事なのは、自分なりの浄化の儀式を持ったら、「継続する」「習慣にする」ということです。

そして3つめは、「自然」「芸術」に定期的に接する、ということです。
仕事や育児が忙しかったりして余裕がなくなってくると、人は「自然」や「芸術」に接する時間を削ってしまいがちです。「生きるために必要不可欠な要素ではない」ということで優先順位を下げてしまいがち。”わざわざ” 自然の中へ出掛けて行ったり芸術を愛でたりといったことはしなくなるかもしれません。
でも、そこは削るところではないんです。「自然」「芸術」よりも ただただ休息…というふうにしても、おそらく心の元気は戻ってこないからです。

やるべきことがあったとしても、ひとり時間を必ず確保する。そしてその時間を使い、「自然」溢れる場所に出向いたり、音楽や美術などの「芸術」を味わうなどする。
そうして気分をリセットし、よいエネルギーで自分を満たすようにしましょう。

私自身、かつては外的環境に翻弄されてしまう自分自身に疲れていました。人より色々と気づいてしまうことが、何かと損をしているんじゃないかと感じたり、この世界で生きていくことはなんと大変なことだろう、と思うことも多かったです。
でも今では、様々な対策を心得たおかげもあって、HSPであることの辛さは、あまり気にならない程度にはなりました。
ただ、外側のあれこれに敏感であることは自分自身のベースにはあって変わりませんから、外の世界を敵対視しないよう注意しながら、楽しもう、面白がろう、と決めて、自分の身を守る対策を講じることは大事にしています。

もしあなたがHSP体質なことに悩んでいるのであれば、まずは「敏感な自分だからこそ出来ることがある」と、ご自身の感性や創造性の高さ、優しさを、尊いものとして認め慈しむ、と決めてほしいと思います(自分を嫌わないで!)。
その上で、ご自分の感覚に合った対策を十分にご自分に講じてあげながら、お気に入りの生活を創っていっていただきたいと思います。

今回紹介した内容が、少しでも参考になれば幸いです。また、個別にお話を伺ってご一緒に対策を考えさせていただきたいと思いますので、どうぞご相談ください。

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