行きつけの美容院。いま私を担当してくれているのは小学生の息子が2人いる40代女性なのですが、ご長男がこの春から中学生とのことで、いよいよスマホを買い与えるんですーと言って、いまどきの「子ども同士の連絡」について、いろいろと話を聞かせてもらいました。
小学生でも既に、いろいろと制限を掛けられているとはいえ、スマホを使ってお友だちと連絡を取り合っている子たちはいるのだそうで、「持っていないからといって仲間外れにはされないものの、やっぱり、各種情報を自分だけ得ていない・・・ということで損をすることもあったようだし、中学生ともなると、さすがに、”半・公式” の LINEグループ(クラスの、とか、学年の、とか…)があるらしいので、仕方なく持たせる・・・のだそうです。
担当美容師さんに加えて、アシスタントで入ってくれたスタッフさん(小中学生の子どもあり)が、スマホをめぐる いろいろなトラブルのお話や、子どもではなくて親のグループLINE の めんどくささ を、話してくれました。
話はそこから、自分たち以上の世代と、今の子たちの世代との、 LINE上での言葉遣いの違いの話になりました。近ごろ、ネットニュースでも度々取り上げられていますね。
我々はとにかくメッセージが長いらしい、句読点や改行が多いと言われる、ムダに絵文字顔文字を入れてくると指摘される、「既読」の受け止め方が違うらしい・・・などなど、美容師さん2人と ひとしきり語り合いました。
今期のドラマ『不適切にもほどがある!』でも「既読スルー」の意味が扱われていましたが、私も、既読スルーにはそこにメッセージを見てしまうなぁ・・・。軽んじられているんだな、と感じてしまうし・・・。
「マルハラ」については、若い人はそんなふうに感じるのか…と、知ったときには驚きましたが、確かに「了解しました。」と「了解しました!」のニュアンスの違いくらいは分かる。我々が、承知しましたの意味でスタンプを受け取ったとしたら、それはそれで、おいおい…となる気がしますので、とにかく、相手がどう感じるのか、どう受け取るのか、については、難しいことだな、考えてしまうな、と思います。
いつの時代も、上の世代との関係というのは難しく鬱陶しいものです。いまは特に、”スピーディーであること” “変化が著しいこと” など、年寄りには合っていないツールを使ってのコミュニケーションが基本なのでしょうから、年寄り側の私としては、「よく分からないけど、努力しますね、よろしくね」という気持ちで臨むしかないし、若い人たちには「これはこういうことを言ってるのね。じゃあ、こんなふうに伝えたら安心してくれるかな」と思ってもらえるといいなぁ・・・。お互いの感覚を想像し合って思いやり合って・・・ということですね。
今朝の朝ドラ『ブギウギ』では、後になって 悪いことを言っってしまったなぁ…と思った 茨田りつ子(淡谷のり子がモデル)が、主人公のスズ子の自宅をわざわざ訪ね、「この度は、ごめんなさい」と謝るシーンがありました。そして、”近頃のわたし” の荒んでいた胸の内を吐露して詫び、仲直りしました。
これは戦後の時代が舞台ですが、お手紙を書いて送るか、直接相手と会って話すしかなかった時代だからこその、相手を想う時間、自分を省みる時間で、やっぱりいいものだなぁ・・・と思った昭和37年生まれです。
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