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それは誰かに任せて・・・

以前、こんな方がいました。ご自分のお友達(いくつもの才能に恵まれていて、さらに好奇心に溢れ、活動的で社交的で・・・という人)を引き合いに出して、それに引きかえ自分は・・・と嘆くのです。自己嫌悪に陥ってしまっている方でした。

私は、人生時計がもう夕方を指していることもありますし、もともと腰が軽いとか活発に動くとかいうタイプでもないので、そのお話を、あぁなるほど、いろいろなことができて元気に飛び回り活躍しているお友達を羨ましく思うのか・・・と理解しつつも、そういえば 私はどう頑張っても そういう人 にはなれないなぁ、そういうのは体質に合わないなぁ、この方(お客様)もそうなんじゃないかなぁ・・・などと思いながらお話を伺い、お話させていただいたのでした。

昨日たまたま、自分とは全く違う 活発で積極的で動きの軽やかな人に、知人の紹介で会う機会があったのですが、そのときに、そのお客様のことを思い出しました。
私は昨日、初対面のその人に好感を持ったし、優秀さが気持ちよかったし、その活躍を素晴らしいとは思いはしたけれど、うーん自分はこんなふうに生きたいわけではないんだなぁと、久しぶりに改めて思いました。

自分を怠けようとか人生をサボろうとか、そんなことでは全然ないのですが、私は、その人のように たくさんのことをして成功して称賛されて、さらに留まることなくもっともっと…と精進していく・・・ということを、毎日の過ごし方というか有り様として、全く望んでいないなぁと思ったのですね。

それから、そういう有能で熱心でバイタリティーに溢れる人ってたまにいて、そういう人と一緒に活動している人もたくさんいて・・・、うん、この世ではいろいろな人が、自分には出来ないことをやってくれてるもんだな、だから、自分に出来ないことは誰かがどこかでやってくれてるんだと信じて任せて感謝して、私は私で、自分が出来ることを自分の好きなようにすればいいんだな、と、調子がいいようですが、そんなふうに思いました。

自分はあれもこれもできないからダメだ、もっとここをこうしてこうならなくちゃ、なんて言ってても仕方ない、そんなこと言ってる時間ももったいないですからね、自分は自分の居る場所を、お気に入りのものに整えて、そして自分が自分を好きでいられる活動を、心を込めてやっていこう・・・、たとえばそんなふうに思えたらいいんじゃないでしょうか。

いろいろと欲を募らせるというのもね、その欲の対象が  “立派な” ものであっても 欲 は 欲 で、いや、欲しいものがある人は本気で取りに行けばいいですけれど、「欲しい!(まだ手にしてない!)」「もっと欲しい!」と思っている人は、どうしても 戦うことになります。
そういう戦って手にしていく自分を思い浮かべて、自分には合わないなぁと感じる人、狭い範囲、身の回りのささやかな、既に在るものを大事にしていくことで十分だなぁ・・・と思う人は、それが自分なのだから、私は私の幸せを大事にしよう、と思えばいいんですよね。「そんなことじゃダメ」なんて思わずに。

ほんとに、何が幸せなのか、何をしに生まれてきたのか、というのは人それぞれなんです。

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