自宅の近所に、よく見かける男性がいます。
年齢は…どうだろう・・・30代かな・・・、いつも同じ すごーーく汚れた服(濃いベージュというかカーキ色?の作業服風のもの)を着ていて、髪は長髪でボサボサ、口回りにはモッサリと髭を蓄えていて、とにかくいつも、てくてく てくてく 歩いています。
ふらふら・・・というよりてくてく、私の住む町を ぐるぐると歩き回っています。
私が車で移動する生活圏、5キロ以上ある範囲、東西南北どこででも見かけます。
あれ?1時間前に駅へ向かう西向きの道で見かけたのに、今度は北側に隣接する町との境目を反対方向へ歩いてる・・・というかんじ。
朝も昼も日が暮れてからも、暑い夏の日も、寒い冬の日も、見かけるのです。
服も髪もお顔も 汚れと油でガッピガピです。
近づいたら強烈に臭うんだろうなぁ・・・、どういう人なんだろうなぁ・・・、お家 ないのかなぁ・・・、何が目的で歩いてるんだろう・・・、カロリー消費しちゃうのに いいのかなぁ・・・
見かける度に、そんなふうに思っていました。
なんとなく、時空を超えちゃってるんだろうな、心はそこにないのかもしれないな、と思っていたんですけれど、
ある春の日、桜の花をスマホで撮影しているのを見たし、猛暑には6分丈のズボンに替わっていたし、この間は、なんと散髪して髭も剃ってあるのを見て、ますます何者なんだろう・・・って。
昨日は、川べりで川に向かってメモ帳にペンで何かを書きつけているのを目撃しまして、んん? じつは詩人だったりする? 吟遊詩人。・・・って分からなくなりました。
大抵の人は 気に留めない人なんでしょうけど、なんだか私は気になって、メモ帳に何を書いていたのか、一句詠んだのか、いい歌詞が思い浮かんで書き留めたのか・・・聞いてみたいと思ってしまいました。
娘に言ったら、ちょっと眉間にしわを寄せて「なにそれ。お母さんほんとに話しかけそうだけど、やめときな」「その人、混乱してウワーーッてなっちゃうかもしれないよ」と言われました。確かにそうなので やめておきますが、興味あるんですよね。
いろいろと ”捨てて” しまっていて一切交流できない人なのか、じつは立派な家に住んでいる資産家の息子で、優雅にお散歩しているだけだったりするのか、はたまた・・・と。
ちなみに、ざっくり見るオーラには おかしな混乱はなくて、どちらかというと黙々と山岳を行く修行僧のようなオーラをしています。
いろいろな「地球滞在時間の使い方」があるものです。
この記事へのコメントはありません。