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「輝くものはいつもここに、私の中に」【お客様のおたより】

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郷家さん

今日は雪が降っていますね、まるまると太ったような雪が落ちてくるのを見るとなんだか幸せな気持ちになります。

昨日はどうもありがとうございました。
毎回、母や家族のことを洗い出して書き留めてから郷家さんに会いにいき「これでもう何も出てこないくらいクリアになっただろう」
と思うのですが、やはりどんどん毎回 (ほぼ毎日) 何か発見があって新たな気づきや昔のエピソードが湧き出てきて、
「知らぬ間にこんなにも蓋をしていたのか」と自分に驚き、頑張ってきたんだね、と抱きしめてあげたいような気持ちになります。
そして昨日は千と千尋のお話もしたかと思うのですが、私が見つけたジブリから視聴者への手紙を添付いたします(既に知っておられたらすみません!)。先日Tと一緒に千と千尋を見ていたら「Fは千尋に似てるね、なんか頑張ろうとしてるところが!」と言ってくれて。笑
Tがそう思ってくれるのなら、これからもそんな私でありたいなあと思っているところです。
豚にならぬよう、カオナシに飲まれぬよう。
でももっと大事なのは千尋のあの一生懸命さと愛ですよね。

昨日は言い忘れましたが、千と千尋の歌も素晴らしいですよね。
「海の彼方にはもう探さない、輝くものはいつもここに、私の中に見つけられたから」
という歌詞を聞いて私の最近の変化に気づきました。
前までは(と言っても数ヶ月前ですが)いつも大切なものは外に、例えば海外やビジネス界という遠いところにあるとばかり思っていましたが、
最近は私とTの間に、私個人の中にこそ大切なものはあるんだと思えるようになってきていて、その歌詞で明確に気づくことができました。

だからこそ、日本にいてもフランスに行ったとしても場所はどこであっても根を張れるはずだし、仕事の成功という(単純な外側)ところに大切なものは眠っていないのだと思うようになりました。どこに行っても何をしても大丈夫だという安心感というのでしょうか。

長くなりました、とにかく千と千尋はいい映画ですね。
今後ともよろしくお願いいたします。

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お客様からのおたよりを、許可をいただきご紹介しました。

Fさん(20代女性)。
じつは私の息子の紹介で オーラ・リーディングを受けに来てくださって以来、来てくださっているお客様です。
息子はFさんを「とにかく、すげぇ子」と言うのですが、ほんとに「すげぇ子」です。利発で優秀、優れた感性を持っていてエネルギッシュ。今は、昨春 社会人として受験・合格した大学院で学んでいます。旦那様はフランス人の好青年です(一度来てくださったので知っています)。

今後が楽しみでならない “大型新人” ですが、育ったお家、ご家族のことで、重いものを持って大人になった方。
セッションを続けてくださるなか、おそらく、ご自身が思っていたであろう分量を遥かに超える「抑圧」や「麻痺」があることに気づきつつあるのだと思いますが、
大きな強い人ほどたくさん溜め込んで上手に蓋をして生きているもので、Fさんも 相当量の重いものを、ここへ来て「開梱・確認・解放・傷つき、痛みのケア」というお題(必須ではなかったはず)を、自らに課しているところかと思います。

果敢にいってるなぁ、導かれている人だなぁと感心して見ていましたが、とにかく「気づいて→感じて→手放していく」の繰り返しをしながら、ご自分の内へ内へと向かっていることが分かります。
すごいなぁ20代にして、と思います。私は彼女くらいのときどうしていただろうと思い返してみると、いやぁお恥ずかしい、としか・・・。

今回のセッションでは、『千と千尋の神隠し』の話が出ました。
千尋のお父さんとお母さんは豚になってしまうし、湯屋の大人たちは欲に目が眩んでカエルになってしまう。恐ろしい目にもたくさん遭う・・・。
でも、もともとは欲のない精気に欠けるヒョロヒョロの女の子だった千尋ですが、異世界に一人 放り込まれ、働かされるうちに、力を獲得して成長していきます。
働いて力をつけ、勇ましさ、賢さ、そして愛を発揮するラストが感動的なお話ですが、異界から戻ってきたとき、人間に戻れたお父さんとお母さんが “相変わらず” なのがミソですね。うん、大人はなかなか成長しない、変わらないのです。

Fさんは よくできるし類まれな才能も持っているので、外へ外へと自分を拡大させて自分を使っていこうとするのは自然なことだし、ぜひ、才能は存分に生かしていってほしいと思います。
でも、ただ駆り立てられるようにいってしまうと、きっと行き止まる。
Fさんがもうご自分で気づいたように、活躍とか成功とかは、必ずしも目的にはならないことでしょう。
ということは、ここには欲しいものはなかった、となるか、まだ欲しい、もっともっとやれる、となっていき、罠だらけの道を行くしかなくなるわけです。
もちろん、これだ!と思ったチャレンジはやったほうがいいけれど、何をするにしてもしないにしても(ほんとにそれは最重要ではない)、とにかく私は 私を愛していて、私の大事な人を愛していて、知らない愛すべき人たちのことも愛している・・・というように、愛を拡大していくことをこそ、大事にしてほしいと思います。
Fさんが、愛の塊みたいなTさんに出会って一緒になったことの意味・・・ですね。

メールの中に『千と千尋』のテーマ曲『いつも何度でも』の歌詞が書かれていました。

「海の彼方にはもう探さない、輝くものはいつもここに、私の中に見つけられたから」

きっと、ここまで来た彼女に しっくりくる、彼女を温める言葉なのだと思いますが、私もしみじみ、そうだよね、ほんとだね、と思いました。

皆それぞれが、自分の道を、自分の歩き方で 最善を尽くして進みながらも、「いつもここに、私の中に」全てあるんだと思えたらいいなぁ、私の願いはそれだなぁと思いました。

Fさん、ありがとう。またいらっしゃってください。

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