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「お腹が空いている人に食べ物を分けること」ーー朝ドラ『あんぱん』

朝ドラ『あんぱん』が始まりました。
漫画家の やなせたかしさんと その妻・暢さんがモデルのお話とのことで、楽しみにしていました。

やなせたかしさんが、幼くして父を亡くし、弟と離れ、母親に出ていかれ、そして伯父さんご夫妻に育てられた・・・というのは史実通りだそうですが、ドラマで たかし少年が 内気でひ弱な雰囲気な少年として描かれているところも、きっとご本人と同じなのでしょうね。

幼いときに家族と別れるという辛さを経験し、また、これから戦争に突入していく…という時代ですから、戦争…敗戦によって、世の中の常識、正義とされてきたものが ひっくり返る、という大変な体験をしていくのでしょう。

やなせさんは「変わらない正義がこの世にあるとすれば、それはお腹が空いている人に食べ物を分けることではないだろうか」ということをおっしゃっていたと、昔 何かで読んだことがありますが、その考えに至った やなせさんの道のりが、これからきっとドラマで描かれていくのだろうと思うと、もう既に胸が熱くなるようです。

「アンパンマン」は初めは、自分の頭をちぎって食べさせるなんて・・・と言われ、あまり売れなかったそうですが、今や日本で知らない人はいないヒーロー、愛すべきキャラクターですね。今は30代になった私の子どもたちも、アンパンマンにはとても親しんで育っています。

ときどきセッションのなかで、お客様から、あるいは私のほうから、『アンパンマンのマーチ』の歌詞の話をするときがあります。

なんのために うまれて なにをして いきるのか
こたえられないなんて そんなのは いやだ

という やなせさん作の歌詞です。
ほんとに、それなんだよね、と思います。

繊細で弱々しい風情のたかし少年が、このあと、のぶさんという伴侶を得て一緒に創っていく人生の物語を、楽しみに見させてもらおうと思っています。

 

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