叔父86歳と従弟55歳

隣町に住む叔父(母の弟、86歳)が電話をしてきて、
「おねえちゃん(母のこと)居るか? 頂き物のメロンを倅に持って行かせたいんだけど」と言いました。
母はデイサービスに行っていて不在だし、私は仕事で帰りが遅いんだと言うと、結局、置いて帰ってくれることになったのですが・・・

メロン受け取ったよとお礼の電話をした時のこと。

叔父は、奥さんが随分前に亡くなってから、一人息子(独身、55歳)と2人暮らしをしています。
これまでもときどき、頂き物のお裾分けだと言って果物などを届けがてら、姉である私の母(認知症)の様子を気にかけて見にきてくれていたのですが、今回は電話で、叔父の方から幾つかの相談事をされました。

それは、”ちょっと調べればわかること” や “市役所へ行って訊けばいいこと” や “どこが難しいのか理解できないこと” ばかりでした。
ひとつひとつ、これはこうすればいいよ、それならこうしてみたら?と教えてあげながら、私は軽くショックを受け、なんだか暗澹たる気持ちになってしまいました。
80代の老人とはいえ、あれもこれもどれも何も知らず、知ろうとせず、ほとんど誰とも交流せずに、身に起きているはずの数々の不都合に気づかず、ただただ、ぼんやりと毎日を過ごしていたことを、初めて知ったからです。

そして正直、「こんなに何も考えられないなら、考えたとしても動こうとしないなら、もうどうしようもないなぁ」「これが叔父さんの生き方、叔父さんの人生いうことだなぁ」と感じてしまいました。

というか従弟のSよ。大学を出て数ヶ月働いて辞めた後、30年以上ずっと無職で、父親のお金(蓄えと年金?)で生きているというのはどういうことなんだ? 心身ともに健康だというのに。
叔父さんが人生を終えたら、その後はどうするつもりなのだ?

・・・叔父と従弟。嘆かわしい憂うべき状態にしか思えないけれど、本人たちが「まぁまぁ満足」なのだというなら それでいいか、としか・・・。

父86歳、息子55歳。血の繋がりのある2人が、近くでそんな暮らしをしていたとは・・・。
届けてもらった立派なメロンを前に、いろいろ考えてしまいました。