「できるだけ分厚い霧に包まれていたい」渡辺銀次40歳独身 (ドンデコルテ)

「暮れの M ー1、郷家さんは見ましたか?」と、新年のご挨拶メールに M ー1のドンデコルテのネタのことを書いてきてくれたお客様がありました。
自分は大笑いしながらすごく考えさせられました!と。

私も、優勝した たくろう にも大いに笑わせてもらったけれど、2位になったドンデコルテのネタには、声出して大笑いしながらも「すごいなぁ」と感心して唸ってしまったので、そう書いて返信させてもらいました。



ドンデコルテの1本目の「デジタルデトックス」はすごかったですね(もちろん決勝の「名物おじさん」もよかったですが)。

「渡辺銀次 40歳独身」は「国も認める低所得」、「こんな自分と向き合うのが怖い」「スマーとフォンを置いて、わざわざ意識をはっきりさせ、この現実を直視する勇気など、ない」 「できるだけ分厚い霧に包まれていたい」「五里霧中、望むところ」だと言う。
「(スマホで)古い小銭がピカピカになる動画を眺めているだけで一日が終わる」「現実をスワイプ」「目覚めるな」・・・。
すごい説得力でしたね、”怪しい自己啓発セミナーの講師” のような語りは。

でも、現実を直視したくない、自分と向き合いたくない、霧に包まれていたい・・・、これには どれだけの人が、笑いながらも身につまされたり共感したりしたことかと思いました。
 
我が家でもお正月は、「渡辺銀次40歳」と「たくろう赤木さん」のセリフを再現したりして盛り上がりましたが、
私はあのネタ「デジタルデトックス」を見てから、 ひと月経つ今も ときどき思い出して「あぁこの人は “分厚い霧の中” に居たい人かもしれないなぁ…」と思ったりします。


 
私たちは、人との不本意な関係、ストレスフルな環境、納得できていない不満だらけの生活に浸かって、自分はこの辛さから逃れられないと思い込んでしまうと、
その辛さを、感じないようにするために、あるいは、なかったことにするために、「分厚い霧」のなかに入っていくってことをします。
痛みはイヤ。「余白」の存在は怖い。
 
ほんとうはみんな、「選択の自由」や「行動して変えていく力」を持っているんだけど、辛い目に遭って力を失い、霧の中に入っていって ぼんやりしているうちに、それらは鈍り、眠ってしまいます、失われることもあるでしょう・・・。
 
もちろん、スイッチ切って休んだ方がいい時期もあるし、後で思えばジャンプの前のタメ(蓄えるとき)だった・・・ということもあるので、「自分と向き合う」なんてことは後回しにして「休む・眠る」が正解、ということもあります。そんなときは罪悪感を持たずに徹底的に・・・と思います。

いま、すごく寒い時期ですが、もうしばらくです。
春という季節は、優しく力強く、動き出すものを応援してくれますから、
大層なことではなくても、小ぢんまりとでも、思い切って始めてみたり小さな達成を味わったりしながら、元気を取り戻していきましょう。

「渡辺銀次 40歳独身」にいろいろと考えさせられた話でした。