「自分を大切にする」はなかなか難しい。でもそれができると世界はほんとに変わり始める。

私が開業したての2013年から、もう10年以上のお付き合いになるRさん(40代女性)。
初めは恋愛のご相談で来られたのですが、それからお仕事やご両親のことなど、人生の様々な場面の問題を共有してくださっています。

ここ3年ほど、Rさんは鬱(うつ)に苦しんでいました。
お仕事を辞め、ご実家に戻って静養する日々。
来室(外出)はもちろん、オンラインで繋ぐことさえ難しい時期もありましたが、2年ほど前から少しずつ、ご自宅からお話ししてくださるようになっています。

Rさんは非常に聡明で、そして何より稀に見る繊細さを持つ人。
本格派で、「湖に広がる小さな波紋を、息を凝らしていつまでも静かに見つめ続ける」…というところがありますので、彼女とのセッションは、立ち会っている私自身の内的感覚も、研ぎ澄まされ深まっていくような時間になります。

以下は、許可をいただいたのでご紹介するRさんのお話です。



先日、半年ぶりにお話ししたRさんは、ある大きな変化を語ってくれました。
それは、彼女とお母さんとの間に長年立ちはだかっていた、動かせないから「無い」ことにしていた「大きな岩の塊」に隙間ができて、そこに光が差し込んできた・・・・・・、そういうお話でした。

お母さんから、今までには決してなかった優しい言葉をかけられて驚く、というひとつの出来事があったそうなのですが、
それは、娘であるRさんを気遣い、親身になって味方をしてくれる言葉や、お母さん自身が それまでのご自分を省みて詫びる言葉だったそうで、
「そんな言葉をかけられたのは生まれて初めてのことで、信じられませんでした。」
と彼女は言いました。

なぜ、そんなことが起きたのか・・・
それは、Rさんが、どんなに不本意な状況、情けない状況にあっても
「絶対に自分をディスらない、見捨てない」
「どんな時も自分は自分と一緒にいる」
「自分は自分の味方でいる」
ということを、私とのセッションの中で決め、それを「自分との約束」として守り続けてきたから、に ほかならない、と私は思いました。
辛い時間を “自分と共に” 過ごし、おそらく難しくてなかなか理解できなかった「自分を大切にする」ということを実践してきた成果が、現実となって現れたのでしょう。

Rさんによると、
お母様が味方になってくれるようになっただけでなく、
遠ざかっていた友人が実は心を寄せてくれていたと知ったり、
他人優先だった頃には得られなかった「他者から大切にされている実感」が得られるようになったり・・・・・・
嬉しい出来事は続いているそうです。
それらを「面白いものですね」と語るRさんの瞳には力強さが戻ってきている、と私は感じました。



もしあなたに、ついつい他人の顔色や欲求を優先してしまう癖があるならきっと、人生は いまひとつ納得のいかないものになっているでしょう。
不全感でなんとなく苦しい、虚ろな日々を過ごしているかもしれません。

そういうときは是非、「私はいつも私の味方でいるだろうか?」「私は私に優しくしているだろうか?」とご自分に聞いてみてください。
そして、「誰にも依らない、誰のためでもない自分の人生を始める!」と決めて、毎日を過ごしてみてください。

自分を大切に扱えるようになると、世界の見え方や身に起きてくる出来事は、驚くほど変わっていくはずです。

そこからが本番。「私の人生」の始まりです。