「自分にはどうしても赦せない人がいる」
「長い時間、赦せずにいる自分がいやになる」
そういうお話をときどきセッションのなかで伺います。
どうして「赦せない」のか。
それは、その人が持っている「こうあるべきだ」という基準、ここは大切にしていて譲れないところなんだという部分を、相手が踏み越え、乱したり壊したりして、傷つけててきたから、でしょう。
そして、どうだっていい相手のことなら「嫌いだ!」「消えろ!」と言ってお終いにできるので、赦せなさを長い間手放せずに苦しむ、ということにはならないのだから、その相手は、「(関係ない人ではなくて) 関係ある人、その人にとって「期待を寄せている、大事な人」なのだと思います。
でもやはり、他人というのは変えられるものではない。そう考えたほうがいい。
だから、相手を赦せない気持ち (それは、相手こそ悔い改めたり恥じたり詫びてきたりする “べき” だろう!という考え でしょう)を持ち続けることで失っているもの・・・「損失」について、考えてみるとよいかな、と思います。
赦せなさを手放せずにいることで、自分はどれだけ消耗し、疲れていることで様々なチャンスを逃しているか・・・ということについて、です。
一旦、その ”赦せない人” のことは放っておく、と決める。
そうして自分は前へ進んで、自分のことに注ぐ。
とういうことにできるといいです。
だけど・・・
ときどきあるんですね。あぁこれは、人生いっこ使うことになろうとも、その相手のことを赦せずにいることを続けてみるしかないかもしれないなぁ・・・というケースが。
それくらい赦せないというのは、それくらい大切な人で、どうしても分かってほしい、ということですからね。仕方がないです。
そういう人には、「赦そうとすることないですよ。心のど真ん中に『赦せない!』を置いておくことを自分に許可してあげましょうよ。赦せないことに罪悪感なんて持っちゃだめですよ」と言います。
「赦せない」も、その他の なかなか厄介だなと思える強い思いというものも、
手放す方向へ持っていくにしても、大切に抱えて行くことにするにしても、一度はちゃんと扱ってあげてほしいと私は思っています。
「強い思い」を軽んじたり無かったことにしたりするのが一番いけない。
だって、強い感情、強い思いを持ち続けているその人は必ず、痛い思いをして傷ついていて、辛いはずだからです。
自分の話を自分がよーく聴いてあげること、から始めましょう。
カウンセリングではそのお手伝いができます。
「モヤモヤするばかりで言葉にするのが難しい」「葛藤するばかりだ」・・・そんな方にこそ、使っていただきたいと思います。
