「ひとりひとりが輝く星!」_『銀河の一票』最終話

最終話が放送されて2日が経ちます。
まだ、繰り返しやってくる余韻のなかに居る気がします。

この『銀河の一票』は、1話からずっと「生きる理由」をひとつのテーマに描いてきたと思いますが、すべての登場人物それぞれが、自分の人生を生きようと、ときに道に迷って立ち尽くしたり葛藤したり苦悩したり、消えてしまいたくなったりしながらも、自分の場所で精一杯やってきた人たちでした。

茉莉、あかり、流星、昴、ガラさん、蛍、雫石さん、民政党の皆さん、とし子ママ、スナックの常連さん、鷹臣、瑠璃、桃花、YouTuberの透、風間、白鳥光留、鈴原さん、北斗くん、介護士・大樹くん・・・と、登場人物それぞれの顔を思い出し、それぞれの大切な出会いと出来事、それによって変わったこと、あるいは貫こうとしたこと、そして他者のために差し出したもののことを思うともう、胸がいっぱいになります。毎話毎話、泣いた気がします。

あかりと茉莉の都知事選への挑戦は、ガラさんが加わって以降、次々と協力者が加わりました。皆それぞれの得意なこと出来ることを結集させていくアベンジャーズ感にはワクワクしました。楽しかったです。

後援会長を名乗り出て活躍してくれたスナックの常連あっちゃんが、選挙戦の最中、茉莉にお礼を言うシーンがありましたっけ。
「ありがとう。楽しいよ。自分を活かせてるって」
「互いに持ってる力を活かして何かやれるって嬉しいもんだね」
・・・そうだなぁ、そういうことなんだよなぁ・・・と、すごく共感しました。

最終話。都知事選のマイク納めのときの、あかりの演説、流星の演説はまた素晴らしかったです。

あかりは
「私たちは、ひとりひとりが輝く星で、銀河があんなにきれいなのは、ひとつひとつの星がきれいだから。銀河・東京都をより輝かせる方法は、ひとつしかありません。ひとつひとつの星、都民ひとりひとりが、より輝くこと、輝くことを諦めも手放さなくてもいい。輝く気力を失くすこともなく、安心して、ほんとうの幸いを見つけることができる。そんな世界を一緒に作りませんか?」
「何か困ってることはないですか? 足りないものや多すぎるもの、不安なこと、ままならないことは何ですか? 教えてください。教えてもらえるシステムを私たちは作ります。あなたを一人にしません。だから一人にならないで、遠慮せず光って教えてください、私はここにいるって。見つけます、絶対。絶対無駄にしません。たった一人のあなたが放つ、たったひとつの尊い光。」
と言いました。

流星は、
「正直、私は思っていました、政治について考えるのは政治家の仕事だと。私が背負っているのは国であってあなたではないと。いちいち民意を掬い取っていたらキリがない。そんなことはきれいごとだと。でも・・・きれいな話をしましょう、きれいごとだと揶揄されることをおそれずに、諦めず、探しましょう、銀河が、ひとつひとつの星が、輝き続けられる道を。世界と、あなたと、私の幸福のために!」

あかりのお守りの電球と、聴衆のたくさんのスマホライトの光が暗闇に掲げられたシーン。あれは流星の前に広がる「銀河」でした。あぁこんな演出・・・!

流星は子どものときに、自分と心中しようとした親の元を逃げ出し、鷹臣に助けられ、それから星野家で家族として、きっと愛情をもって育てられたんですよね。
茉莉という幼子を抱えながら 流星を迎え入れ、きっと愛情深く我が子として育てた、茉莉の母・瑠璃。
彼女は流星に、亡くなる前に「生まれてきてくれてありがとう。生きてきてくれてありがとう」のメッセージを渡していたんですね、「迷子になったら読んで。もしどっちが明るいかわからなくなったら」と言って。
その流星が、その瑠璃のメッセージで心を決め、茉莉から、明るい方はこっちだよ、と示されて、そして覚醒したわけですね。感動しました。

ラストも粋なシーンになっていました。胸が高鳴りました、5人が並んでいる光景に。

2026年、こんな時代に、素晴らしいドラマを作って見せてもらって幸せでした。エンタメの力を大いに感じる 希望の光みたいな作品でした。